犬にトマトを与えて大丈夫?正しい上げ方や量について
犬にトマトをあげるときは赤く完熟したものをあげましょう!
トマトは豊富な水分やリコピン、βカロテン、ビタミンC、ミネラルなどの栄養素が含まれているため犬にあげたい野菜のひとつです。
しかし、トマトを与える際には赤く完熟したものを与えるようにしましょう。
青い完熟していないトマトにはトマチンという有毒な成分が含まれています。
トマチンの成分は中毒をおこすじゃがいもの芽に多く含まれているソラニンという成分と同様にアルカロイドという有機化合物の一種である有毒な成分です。
これは完熟していない実だけでなく、茎や花、ヘタにも多く含まれています。
青い実だけでなく、これらの茎や花、ヘタの部分は犬にあげないようにしましょう。
また、消化に悪い皮の部分も犬にあたえる際にははいであげましょう。
生でも加熱したものでもOK
完熟している赤いトマトであれば、生でも加熱したものでも犬に与えることは可能です。
暑い夏など食欲がない時には冷やしたトマトを与えると体を冷やす効果もあり、また、トマトは90%以上が水分のため水分補給にもなります。
栄養素をしっかりとりたい場合には生のままよりも加熱したトマトを与えると効率的に栄養素が摂取できます。
トマトに含まれているリコピンは脂溶性となっています。
これは加熱したり、油と一緒に調理したもののほうが吸収率が高くなります。
丸いままでは食べにくいため、与える際には生でも加熱したものでも、細かく刻んでから犬に与えるようにしてください。
また、加熱して調理する際には少量のオリーブオイルなどで炒めるとリコピンの吸収が高くなります。
ミニトマトやホールトマトなど種類は問わずにOK
ミニトマトやホールトマトなどトマトの種類は特に関係なく与えることができます。
ミニトマトであっても丸くて食べにくいため、小さく刻んでから犬に与えると窒息などの危険がなくなります。
大きなトマトやホールトマトなどもできるだけ細かく刻んでから与えましょう。
加工されているトマトケチャップやドライトマトなど人間用のトマト加工品は塩分などが多く含まれている場合もあるため犬に与えるのは注意が必要です。
トマトのみを使用しているトマトジュースなどは与えても問題ありませんが、塩分が多く含まれている場合もあり、与える前に表示で確認してみましょう。
日本で販売されているトマトは特に与えても問題はありませんが、外国産のトマトなど緑のトマトや白いトマトなどがあります。
これらのトマトを与える際には気を付ける必要があります。
犬にトマトを与えるときの適量/1日の必要エネルギー量の10~20%以内としましょう
犬にトマトを与える際の適量はどの程度でしょうか。
トマトは水分が多いため与えすぎると下痢などの症状を起こしてしまう可能性があります。
与えすぎには注意しましょう。
また、トマトの皮は消化に悪いためできるだけ皮はむいてから与えるようにしましょう。
トマトを与える際には一日の必要エネルギー量の10~20%以内になるようにしましょう。
例えば、体重が5kgくらいの犬にトマトを与えようと思ったときには、一日に必要なエネルギー量はおよそ350キロカロリーとなります。
そこでこの犬の場合には一日に必要なエネルギーの10%をトマトで与える場合には、35キロカロリー分のトマトを与えてよいということになります。
20%なら70キロカロリーとなります。
小型犬の場合(5㎏以下)/中玉サイズのトマトなら1個・ミニトマトなら7~8個
トマトは90%以上が水分のため、100gあたり19キロカロリー程度となっていてとても低カロリーの野菜となっています。
そのため中玉サイズはおよそ180gのため、中玉サイズのトマトなら5㎏以下の犬の場合には1個、ミニトマトは1個およそ15g程度のためミニトマトなら7~8個は与えても大丈夫です。
子犬はミニトマトであっても丸くて食べにくく喉に詰まるおそれがあるため、できるだけ小さく刻んでからドックフードと一緒に与えるようにしましょう。
中型犬の場合(6~15㎏以下)/中玉サイズのトマトなら1~2個・ミニトマトなら15個ていど
6~15㎏程度の中型犬の場合にはおよそ180gの中玉サイズのトマトは1~2個、1個15g程度のミニトマトならおよそ15個程度与えても大丈夫です。
ただ、一度にこの量のトマトを与えると水分が多いため、下痢や嘔吐をしてしまうおそれがあります。
また、個体によってはアレルギーになってしまう犬もいます。
最初は少量ずつあげて、犬がおいしそうに食べてくれる場合には朝と夜に分けて与えましょう。
おやつにあげても構いません。
中型犬の場合にもそのまま与えると喉に詰まって窒息のおそれがありますので、できるだけ小さく刻んでから与えるようにしましょう。
大型犬の場合(16㎏以上)/中玉サイズのトマトなら2~3個/ミニトマトなら20個ていど
16㎏以上の大型犬ではおよそ180gの中玉サイズのトマトなら2~3個、1個15g程度のミニトマトなら20個程度与えても大丈夫です。
大型犬に与える際にもまずはアレルギーなどが出ないか確認するために少量ずつ与えましょう。
一時に大量のトマトを与えてしまうと水分が多すぎて下痢をする恐れもあります。
もしも下痢などの症状が出た場合には動物病院を受診しましょう。
大型犬に与える場合にも食べやすいように細かく刻んで食べやすくしてあげる工夫が必要です。
犬にトマトを与えるメリット・デメリットについて
犬にトマトを与えるメリット1・栄養素が豊富
トマトは基本的には、犬に食べさせても良い野菜です。
トマトの赤い色はリコピンが含まれているからですが、リコピンの他にはビタミンA、優れた抗酸化作用のあるポリフェノールなどが含まれています。
適量を食べさせることで健康維持や病気予防などに、役立てることができます。
果実の部分だけを与えるようにして、茎や種などは取り除くようにしましょう。
トマトは水分が豊富に含まれているので、熱中症対策などに役立てることができます。
ビタミンAの働きで美しい被毛を維持しやすいです。
トマトに含まれる栄養素1・β-カロテンのはたらき
トマトに含まれているβカロテンは、カロテノイドという色素なので赤い色をしています。
犬には完熟のトマトだけを与えることができますが、βカロテンには優れた抗酸化作用があるのが特徴です。
体内に有害な活性酸素の発生を抑える効果があるので、健康維持、病気予防などに役立てることができます。
まだ熟していない青い果実の場合は、犬の体に有害な中毒性物質が含まれているので、与えないようにしましょう。
βカロテンは犬の体に良い働きをします。
トマトに含まれる栄養素2・リコピンのはたらき
完熟のトマトには、赤い色素のリコピンが豊富に含まれています。
基本的にはトマトには、犬の体に有害な成分は含まれていないので、完熟の場合は適量を与えてあげると良いでしょう。
リコピンは犬の体内に入ると、ビタミンAに変換されるので皮膚や粘膜を強化したり、被毛を美しく保つなどの役割をしています。
暑い時期は食欲が低下することが多いですが、ドッグフードにトマトをトッピングすると、食いつきが良くなることがあるので試してみると良いでしょう。
トマトに含まれる栄養素3・ビタミン類(ビタミンC,ビタミンEなど)のはたらき
トマトにはビタミンCやビタミンEが豊富に含まれているので、優れた抗酸化作用があるのが特徴です。
トマトにはカロテンが含まれているので、相乗効果で抗酸化作用を高めることができます。
犬に適量を食べさせることで、血液の流れを良くする働きがあるため、がんや高血圧、心臓病などの病気を予防しやすいです。
犬の体にはビタミンCやビタミンEは、欠かすことができないので、トマトを食べさせることで補うことができます。
食べやすい大きさに切って、与えてあげるのがお勧めです。
トマトに含まれる栄養素4・ミネラル(カリウム、カルシウムなど)の働き
トマトは栄養価の高い野菜なので、カリウムやカルシウムが豊富に含まれています。
カリウムは体内に溜まっている塩分や水分を排出する役割があるので、犬の体には欠かすことができません。
トマトに含まれているカルシウムは、骨や歯を強くする働きがあるので、成長期や老齢期の犬に与えてあげると良いでしょう。
トマトにはβカロテン、ビタミンCやビタミンEなどが含まれているので、栄養不足、水分などを補うのに食べさせるのをお勧めします。
トマトに含まれる栄養素5・食物繊維
トマトには食物繊維が豊富に含まれているので、犬に適量を食べさせることで腸内環境を整えることができます。
腸内の悪玉菌が増殖すると臭いの強い便やおならが出たり、体の免疫力が低下する原因になってしまいます。
犬にトマトを食べさせることで、水溶性の食物繊維を補うことができます。
食物繊維の働きで腸内の環境が良くなったり、便通を整える働きがあるのが特徴です。
食物繊維は摂りすぎると下痢や軟便の原因になるので、適量を守って与えるようにしましょう。
犬にトマトを与えるメリット2・低カロリーのためダイエット中のおやつにも最適
犬は去勢避妊手術をした後は、ホルモンバランスが崩れやすくなり、太りやすくなるので肥満を防ぐためにダイエットをさせている人が増えています。
トマトは低カロリーで栄養バランスが良く、食物繊維が豊富に含まれているので腸内環境を整えて便通を良くする働きがあるのでダイエットに役立てたい人にお勧めです。
トマトは水分量が多くビタミンやリコピン、カロテン、カルシウムなどが豊富に含まれているので、肥満気味の犬にお勧めします。
青い果実のトマトには中毒性の物質が含まれているので、種や皮を取り除いて赤い果実だけを与えるようにしましょう。
肥満は放置しておくと高血圧や糖尿病などの病気の原因になるので、適正体重を保つためにトマトを食べさせるのがお勧めです。
犬にトマトを与えるメリット3・水分が豊富なため食欲が低下しているときにも最適
犬は去勢避妊手術をした後は、ホルモンバランスが崩れやすくなり、太りやすくなるので肥満を防ぐためにダイエットをさせている人が増えています。
トマトは低カロリーで栄養バランスが良く、食物繊維が豊富に含まれているので腸内環境を整えて便通を良くする働きがあるのでダイエットに役立てたい人にお勧めです。
トマトは水分量が多くビタミンやリコピン、カロテン、カルシウムなどが豊富に含まれているので、肥満気味の犬にお勧めします。
青い果実のトマトには中毒性の物質が含まれているので、種や皮を取り除いて赤い果実だけを与えるようにしましょう。
肥満は放置しておくと高血圧や糖尿病などの病気の原因になるので、適正体重を保つためにトマトを食べさせるのがお勧めです。
犬にトマトを与えるデメリット1・水分が豊富なため食べ過ぎると下痢をする
トマトは基本的には、犬が食べても良い野菜ですが、食べさせる時の注意点を知っておく必要があります。
トマトは90パーセントが水分なので、水分補給をすることができますが、食べる量が多すぎると下痢や軟便などの原因になるので適量を知っておくことが大事です。
トマトには食物繊維が豊富に含まれているので、お腹の調子が優れない時は食べさせないほうが良いでしょう。
完熟のトマトは適量は与えることが出来るので、1日の量をきちんと守ることが大事です。
まだ熟していない青いトマト、葉、茎、種などは与えないようにしましょう。
トマトは栄養バランスの良い野菜なので、健康維持や腸内環境を整える働きがありますが、食べすぎるのは良くないので知っておくことが大事です。
犬にトマトを与えるときの注意点/犬にとって危険や中毒症状について
犬にトマトを与えるときの注意点/中毒を引き起こすリスクがある
トマトは犬に与えて問題ないと聞いた方もいれば、犬に与えるのを避けるべき食材というイメージを持っている方もいるでしょう。
犬に与えて良いという意見と与えてはいけないというイメージが持たれている理由の1つが、トマトの状態や与え方によっては中毒を引き起こすリスクがあるからです。
例えば完熟しているトマトの場合であれば、少量で中毒を引き起こすリスクはありません。
子犬から高齢犬まで問題なく与えられるほか、リコピンなどの栄養素も摂取できるのが犬にトマトを与えるメリットです。
ですがメリットがある一方で、未熟な実など中毒物質が含まれていて注意が必要なトマトも存在しています。
注意が必要なトマトの状態と、犬に与えるときにどのような点に注意が必要となるのか把握しておきましょう。
トマトの有害物質「トマチン」とは
犬がトマトを食べるときに注意が必要となる有害物質が「トマチン」です。
トマチンは天然の毒素で、一度に多量を摂取すると実は人間にも作用する可能性がある毒素です。
人間にも影響があるといっても、トマトを1日に50個以上などまとまった量を食べたりしない限りは人間の場合は影響を心配する必要はありません。
しかし犬の場合には、少量の接種であっても、トマチンの影響で中毒症状を引き起こす可能性があります。
実際にどのようなリスクがあるのか把握したうえで、適切に対処できるようにしましょう。
トマチンが多く含まれている部分/へた・葉・茎・花・青い未熟な実
トマトが犬にとって有害物質となるといっても、完熟している状態のトマトを食べる場合には、少量の接種で中毒症状を心配する必要はありません。
注意が必要となるのが、完熟していない未熟な状態のトマトです。
また青い未熟な状態の見だけではなく、へた・葉・茎・花にも有害物質であるトマチンが含まれています。
実際にトマチンの明確な中毒量はわかっていないものの、中毒症状が出ると犬が苦しむことになるため、トマトのヘタや茎、未熟な実などを与えるのは避けましょう。
トマトの有害成分「トマチン」の致死量について
小型犬なら青い未熟なトマト3個が致死量となる
完熟しているトマトであれば、少量を摂取したとしても犬の中毒症状を心配する必要はほとんどありません。
注意が必要となるのが、青い未熟な状態のトマトを犬が食べてしまったケースです。
特に小型犬の場合、青い未熟な状態のトマトを3個食べただけで致死量となるリスクがあります。
子犬なら未熟な状態を誤って食べてしまう場合もあるため、犬が食べられる位置に未熟な状態のトマトやトマトの茎や葉などを置かないように注意が必要です。
基本的に犬にとって有害物質となるトマチンは、未熟な状態の実に含まれているもので、完熟するとほとんど含まれなくなります。
そのため犬の健康を考えてトマトを与えたい場合、完熟している状態のもののみを選ぶことを忘れないようにしましょう。
犬の中毒症状1・下痢や嘔吐などの消化器症状
犬がトマチンを摂取したときに注意が必要な中毒症状の1つが、下痢や嘔吐などの消化器系の症状です。
ただし下痢や嘔吐などの症状は、トマトを食べたとき以外にもさまざまな原因で起きるリスクがあります。
そのため犬が下痢もしくは嘔吐をしたという場合であれば、直近で食べたものについて考えてみましょう。
最近食べたものの中に、青い未熟なトマトやトマトの茎や葉が含まれるという場合には、トマチンが原因で中毒症状が起きている可能性が高くなります。
トマトを食べたという場合でも、完熟の状態の実のみを食べたなら、トマチン以外が原因かもしれません。
様子を見て症状が重いようなら、早めに動物病院へ連れていって獣医の診察を受けることが大切です。
犬の中毒症状2・ぐったりする
トマトの茎や葉、青い未熟な実を犬が食べてしまった後で、ぐったりしている状態という場合もあります。
もしもトマトの茎や葉、青い未熟な実を食べた後でぐったりしているのであれば、トマチンによる中毒症状を引き起こしているのかもしれません。
食べた量が少量という場合であれば、ぐったりしていてもすぐに回復する可能性もあります。
ですが小型犬の場合、青い未熟な実のトマトを3個食べただけで致死量となるリスクが存在しています。
そのためちょっとしか与えていないから大丈夫と飼い主が自己判断するのではなく、犬がぐったりしているなら早めに動物病院へ連れていきましょう。
手遅れになってから病院へ連れて行けばよかったと後悔することがないように、早めに行動することが大切です。
犬の中毒症状3・歯茎が白っぽくなる(赤血球が破壊されるため)
健康な犬の歯茎は、血が通っているため赤っぽく見えます。
しかしトマチンによる中毒症状が起きている場合、歯茎が白っぽくなるケースが見られます。
歯茎が白っぽく見えるのは、赤血球が破壊されて、血が十分に体内をめぐっていないからです。
貧血のような状態を起こしてぐったりしている場合もあるため、犬の歯茎が白っぽいという場合には早めの対処が必要です。
実際に犬がトマトを食べたという場合には、口の中を開けて歯茎の色をチェックしてみましょう。
また歯茎の色が白っぽいという症状のほかに、まぶたの裏が白っぽく見えるなら赤血球が破壊されている可能性があります。
このような症状が見られるなら、様子見をするのではなく、早めに動物病院へ連れていって診察を受けることが大切です。
犬に中毒症状が見られたら食べたトマトを持参して早急に受診しましょう
犬がトマトを食べた後に起こす中毒症状には、下痢や嘔吐のほかに、ぐったりしているもしくは歯茎の色が白っぽいなどさまざまな症状があげられます。
ほかの原因で下痢や嘔吐などの症状が出る場合もありますが、トマトの茎や葉、青い未熟な実を食べたことが確実なら、トマチンが原因の中毒症状の可能性が高くなります。トマチンが原因の可能性が高いとわかっているのであれば、なるべく早めに動物病院へ連れていって診察を受けることが大切です。
また動物病院へ連れていくときには、可能なら食べたものと同じものを持っていくようにしましょう。
食べてしまったトマトの葉や茎、青い未熟な実を持っていき、食べた量や時間も獣医に伝えることで正確な診察を受けやすくなります。
口の中に残っているものを取り除きましょう
犬がトマトを食べた後に中毒症状が見られるという場合、口の中の状態を確認しましょう。
口の中に飲み込んでいないトマトの葉や茎、青い未熟な実が残っている可能性もあります。
飲み込んでいない分のトマトを飲み込んでしまうと、トマチンを多く摂取して中毒症状が悪化するかもしれません。
そのため中毒症状が出たという場合には、早めに口の中を確認して残っているものを取り除くことが大切です。
そして口の中に残っているトマトを取り除いた後は、症状が悪化する前に早めに動物病院へ連れていきましょう。
最悪の場合は、犬の命に関わるリスクがある中毒症状だと理解して、飼い主が適切に対応する必要があります。
誤って食べてしまった場合でも、対処が早ければ中毒症状が悪化する前に対処できる可能性が高くなります。
犬にトマトを与えるときの注意点1・フルーツトマトは糖度が高いため糖尿病のある犬には与えない
野菜は添加物もないので安全だと思い込んでいる飼い主が居ますが、野菜が全ての犬にとって良い食材とは限りません。
実は調理していない野菜でも、ある種の犬にとっては体への負担となってしまう場合があります。
例えばフルーツトマトなどが挙げられます。
よくスーパーでも見かけるフルーツトマトは甘い事が特徴です。
甘いという事は、それだけトマトに含まれる糖分が高いです。
野菜の糖度といえども、糖尿病を持つ犬にとっては負担となってしまいます。
フルーツトマトを含むとうもろこしなど糖度の高い野菜は、糖尿病を持つ犬に与えないようにしましょう。
一方で、キャベツやブロッコリーを茹でて与える事は推奨されています。
食物繊維が豊富で、消化のスピードを抑える効果があります。
こうした効果により、糖尿病を治療中の犬にも与えられるおやつとなっています。
犬にトマトを与えるときの注意点2・ミニトマトは窒息の危険があるため小さくカットして与える
ミニトマトを与える際、1番恐ろしいアクシデントが誤飲による窒息です。
多くの犬は、食べ物をよく噛む事が苦手で、数度の咀嚼で飲み込んでしまいます。
プチトマトのサイズだと、一度も噛まずに飲み込む事も可能で、急いで食べていると気道や食道に詰まる可能性があります。
気道にミニトマトが入ってしまうと、息が出来ず窒息してしまいます。
また、丸ごと飲み込んでしまうと、消化機能にも負担をかけてしまいます。
丸飲みした場合、消化不良を起こし嘔吐や下痢の原因となります。
そういったトラブルを回避するには、ミニトマトであっても細かく刻む事です。
通常のミニトマトサイズであれば、4分の1くらいにカットできると窒息のリスクを減らせます。
犬にトマトを与えるときの注意点3・食物アレルギーの可能性があるため少量ずつ与える
健康だと思っている犬にも、初めてトマトを与える時には注意が必要です。
食物アレルギーは、アレルギーを持つ食材を食べてしまい、症状が出てから気づく飼い主が多く、トマトアレルギーもその類です。
食べてみないと気づかい部分がある食物アレルギーですが、万が一重度のアレルギーを持っていた場合、犬の命に関わります。
そうならない為に、トマトを初めて与える際には、プチトマトであれば半分くらいを目安にしておきましょう。
与える時間帯や日にちも大切です。
もしもアレルギー反応が出た際に、かかりつけの獣医が開いている時間に診察して貰えるように意識しましょう。
そして、トマトを与えた後は、いつもと変わった様子はないか、下痢や嘔吐は無いか、少しの間経過観察をしておきましょう。
犬にトマトを与えるときの注意点4・トマトジュースを与える際は無塩タイプを与える
生のトマトをあげる前に、トマトジュースでアレルギーが無いか確かめたいという飼い主もおられます。
トマトジュースを与えるのもひとつの手段なのですが、注意しなければならない点があります。
トマトジュースには、有塩タイプと無塩タイプがあります。
犬に与える場合は、必ず無塩タイプを選びましょう。
人間にとっては有塩タイプも害はありません。
しかし、犬にとってはトマトジュースの塩分は余分な成分です。
必要ではない塩分は取り除いておく方が健康の為です。
有塩タイプでは、塩分を摂りすぎてしまうので、心臓や腎臓の働きに負担がかかり、機能低下に繋がります。
大切な犬の体を守る為にも、トマトジュースは是非無塩タイプをおすすめします。
犬にトマトを与えるときの注意点5・トマトジュースは一度にたくさん飲むと下痢をするため少量ずつ与える
犬は人間ほど水分を必要としません。
もちろん散歩後など、喉が渇いたと感じる時に飲む水分は必要不可欠です。
しかし、犬にとってはジュースを飲むという風習はそもそもありません。
トマトジュースはほとんどが水分で出来ています。
しかし、犬の体が受け付ける水分は日ごろの生活から一定となっています。
そこに、ある日突然トマトジュースを大量に飲んでしまうと、体内の水分量が崩れて下痢を引き起こします。
体重5キロの犬で、1日に飲めるトマトジュースの最大量は200mlほどです。
一度に200mlものトマトジュースを与えてしまうと、下痢の原因となります。
200mlを1日のうち何度かに分けて少量ずつ与えましょう。
そうすると突然下痢になるリスクを抑えられますし、アレルギー反応のチェックも可能となります。
犬にトマトを与えるときの注意点6・子犬や老犬にトマトを与えるときは種を取り除き加熱をすると良い
では最後に、犬にトマトを与える際に年齢別で気にかけたいのが食べやすさです。
トマトは犬に生のまま与えても何も問題はありません。
しかし、少し手間をかけてあげると食べやすくなったり、栄養の吸収が良くなります。
時間の余裕があるはらば、トマトの皮や種を取り除きましょう。
トマトの皮は消化しづらく、チワワやトイプーには湯むきして取り除いてあげるほうが食べやすいでしょう。
また、種についても、食べてしまっても問題はありませんが、取り除いてあげると老犬でも食べやすくなります。
更に加熱する事で、リコピンの吸収が良くなりより栄養を吸収しやすくなっています。
子犬の消化器官は、一応機能していますが、まだ発達段階でトマトの種がそのまま出てくる事はよくあります。
そんな時も、ひと手間をかけたトマトならば、噛みやすく消化もしやすいので胃腸に負担がかかりません。
犬にトマトをあげて大丈夫?正しい与え方や量についてまとめ
トマトには水分や栄養素が多く含まれているため犬に与えたい野菜の一つです。
しかし、完熟の実だけ与えるようにしましょう。
青い未完熟のトマトや花、茎、へたには有毒な物質が含まれているため与えてはいけません。
間違って与えてしまった場合には動物病院を受診するようにしましょう。
トマトは丸いためそのまま与えると食べにくいので細かく刻んで犬に与えるようにしましょう。
加熱しても生のものでも大丈夫ですが、加熱したほうが栄養素の吸収率が上がります。
また、小型犬では中玉トマト1個、ミニトマトでは7~8個、中型犬には中型トマト1~2個、ミニトマトでは15個、大型犬には中型トマト2~3個、ミニトマトでは20個程度を与えるようにしましょう。
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