ドッグフードの正しいふやかし方|子犬や老犬へ与えるドライフードをふやかすコツと注意点やデメリット

子犬・老犬のドッグフードをふやかす時のコツ/温度・注意点

ドッグフード ふやかし方

注意点1・熱湯でふやかさない

ドッグフードをふやかす際に熱湯を使うと早くふやけるので良いと考えてしまいがちですが、熱湯を使ってしまうと熱に弱い栄養素が破壊されてしまうので熱湯は使わないようにしましょう。
ドッグフードにはあらゆる栄養素が含まれており、犬の健康を考えてバランスよく配合されています。
熱湯を使ってふやかしてしまいせっかくの栄養素が破壊されてしまうと、犬の健康にも被害が出てしまう可能性があるので熱湯は避けましょう。

熱に弱い栄養素が壊れてしまう/ビタミン・ミネラル・酵素・乳酸菌など

熱に弱い栄養素と一口に言っても様々ですが、ドッグフードに含まれていることが多く熱に弱い栄養素となるのがビタミンやミネラル、酵素や乳酸菌などです。
どれも犬の健康のためには重要な栄養素となっており、熱湯では焼かすことによってこれらの栄養素が破壊されてしまうともったいないですよ。
もちろん犬がきちんと栄養を身体に摂り入れることができなくなってしまうので熱湯を使用しないように気を付けておくことが必要不可欠となってきます。

30~40℃のぬるま湯(白湯)でふやかす

ドッグフードをふやかして与える時には、30°〜40°程度のぬるま湯でふやかすことがポイントとなってきます。
あまり低い温度ではスムーズにふやかせなかったり、ふやけるまでに時間がかかってしまいます。
程よいぬるま湯でふやかすことによって、香りもアップするので犬の食欲もアップします。
老犬や夏バテを始め食欲が低下してしまっている時でも、良い香りがただよってくることにより犬が食欲アップしてしっかり食べてくれるようになります。

注意点2・冷水でふやかさない

お湯を沸かしたりちょうど良い温度まで冷ますことが面倒だからという理由で、冷水でふやかそうと考える人もいますが冷水を使ってふやかすべきではありません。
冷水を使ってしまうとなかなかふやけませんし香りも出ないので食欲アップにつなげることができなかったり、長時間かけてふやかすことで雑菌が繁殖してしまい犬の健康が脅かされてしまう可能性もあります。
ドッグフードをふやかす時に冷水を使うことは避けるようにしておきましょう。

下痢や腹痛の原因となる

冷たいものを与えることによってお腹の調子が悪くなり、下痢を引き起こしたり腹痛になった犬が辛い思いをするケースも珍しくありません。
犬によっては非常にデリケートなお腹であり、すぐにお腹を悪くしてしまう場合もあります。
夏場だからといって冷たいものを与え過ぎるとお腹を壊してしまう原因になるように、犬にとって冷たいものは与え過ぎるとお腹を悪くする原因になってしまいます。
ドッグフードをふやかす際にも冷水は避けましょう。

注意点3・ふやかした水分も一緒に与える

ふやかしたらドッグフードだけを与えれば良いというわけではなく、ドッグフードをふやかした時の水分も一緒に与えることがポイントとなってきます。
うまい具合にふやかすことができないと、水分がかなり目立ってしまうこともありますがその場合でも、余っている水分も必ず一緒に与えるようにしましょう。
水分にも香りが移っているので犬は問題なく飲み切ってくれるケースが多くなっており、水分補給という意味でも大いに役立ってくれます。

水分には溶けだした栄養素が含まれている

ドッグフードをふやかした後にかかっている水分には、ドッグフードから溶け出した栄養素がたくさん含まれています。
水分を捨てるということは、犬に本来与えることができたはずの栄養素も捨てていると言うことになるので必ず与えるようにしましょう。
ドッグフードをふやかさずに与えた時と同じ栄養素をしっかりと犬に与えるためには、ふやかした時に出た水分を捨ててしまわないようにし一緒に犬に与えることが重要になってきます。

注意点4・1回分の量をふやかす

ドッグフードをふやかすとその分カサが増えるので量が多くなってしまい、普段の量を食べ切ることができない場合があります。
それだけではなく一度に食べ過ぎてお腹の調子が悪くなる可能性もあるので、量を少なめなめにしてドッグフードを与える回数を1回増やしてみることもポイントとなってきます。
特に体調が良くない場合は、一度にたくさん与え過ぎてしまうと吐いてしまったりお腹を壊してしまうことにつながりかねないので気を付けましょう。

水分の多い食べ物は雑菌が繁殖しやすく痛みやすい

水分が多い食べ物は基本的には雑菌が繁殖しやすいので、当然傷みやすくなっています。
痛んでしまったドッグフードを与えることで犬の体調が悪くなったり、吐いたりお腹を壊してしまいます。
それどころか最悪の事態が起きる可能性もあるので、ふやかしたドッグフードは長時間放置しないように気を付けましょう。
万が一犬がふやかしたドッグフードを食べ切らなかった場合でも、そのまま放置しておくのではなく下げてしまうことが大切です。

子犬・老犬のドッグフードをふやかす方法/いつまで・どのくらいふやかす?

ドッグフード ふやかし方

ドッグフードをふやかす時間について

5分ふやかす/やや固さが残る

ぬるま湯で5分ふやかすとやや固さが残る状態になります。
ドックフードは水を含んでいる状態ですが、すべての水を吸った状態ではないため、お皿に水が残った状態になります。
表面は固めですが、粒はまだしっかりと固めの状態になっています。
爪などを使わないとドックフードの粒はつぶせない状態です。
外側がほんのりとふやける程度でよい場合には5分間ふやかすのがおすすめです。
食欲ながない犬や食事で水分を取りたい夏場などには5分程度ドックフードを水でふやかすこの方法がいいでしょう。
ふやかす際にはミネラルウォーターなどを利用せずに、水道水のほうがよいでしょう。
ミネラルウォーターには水道水よりもミネラルが多く含まれているため、犬にとっては尿路結石になる恐れがあるからです。

10分ふやかす/指で潰せる固さ(子犬はこのくらいが良い)

ぬるま湯などで10分ふやかすとしっかりと水分を含み、ほとんどドックフードが水分を吸っている状態になります。
この状態になるとお皿には水は残っていません。
ドックフードの粒も指でつぶせる程度柔らかくなっています。
まだ中が固い状態なので、子犬にはちょうど良い固さとなります。
子犬は胃腸の消化機能が安定していないため、水でふやかすと消化吸収を良くして消化を助けてくれます。
子犬は食べる量など自分で調整ができません。
そこで、ドカ食いしてしまうこともあります。
ふやかすことによって水分も一緒に取れ満腹感も得られやすく、ドカ食い防止にもなります。
ドライタイプのドックフードの場合水分を吸収させることで香りが強くなります。
食が細い子犬にも食べやすくなります。
歯が生えてくる2か月くらいのころまではふやかしたドックフードを与えるようにして徐々に固いドライなドックフードを与えるようにしましょう。

15分ふやかす/ペースト状になる(噛む力が弱い・歯がない犬にはこれくらいが良い)

ぬるま湯で15分ふやかすと水分をさらに吸い込み、ドックフードは指で簡単につぶせる程度になります。
ペースト状にしたい場合には15分程度ふやかすとよいでしょう。
かむ力が弱くなったシニアの犬や歯がない犬にはこれくらいの柔らかさがちょうどいいでしょう。
短時間でふやかしたい場合にはドックフードを細かく砕いてからふやかすことで時間の短縮ができます。
歯やあごの機能が落ちているシニアの犬にとってはご飯を食べる際にドライフードが固いと租借回数が増えて疲れてしまう場合があります。
毎回食事の際に疲れてしまうと犬も食欲がなくなってしまいます。
犬が疲れて食欲低下が起こらないように、できるだけ柔らかく食べやすい状態で出してあげましょう。

20分ふやかす/肉の含有量が多いドッグフードは時間を多めに置いたほうが良い

ドックフードの種類によっては20分以上ふやかしたほうが良い場合があります。
肉の含有量が多いカナガンやオリジンのドックフードはふやけにくいため20分程度ふやかす必要があります。
お湯のほうが早くふやけますが、栄養素が壊れてしまうため、40℃以下のぬるま湯でふやかすようにしましょう。
また、冬場などは室内の温度が低くふやけにくい場合があるため、お湯を入れた後にラップでふたをすると早くふやかすことができます。
20分以上ふやかしている場合はできるだけ早めに食べさせましょう。
夏場などには放置しすぎると菌が繁殖する可能性があります。
また、食べ残したドックフードはたくさんの水を含んでいるため取っておくことはせずに廃棄しましょう。

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ドッグフードを電子レンジでふやかす方法

時間がない時やお湯を沸かして冷やすのに手間がかかるときには電子レンジでドックフードをふやかすこともできます。
耐熱性のある器に水とドックフードを入れてラップします。
この時に水の量はドックフードがひたひたに浸かる程度にしましょう。
20秒レンジで加熱します。
触れる程度に冷ましたら犬に与えましょう。
好みの柔らかさになるまで置いておくとよいでしょう。
電子レンジで加熱すると電磁波などが加わるため犬の健康によくないと考える飼い主の方もいるかもしれません。
電子レンジで加熱したドックフードを与えた結果、健康被害が出た犬は報告されていないため安心して利用してください。
温める際には熱々になったり、水が沸騰しないように気を付けましょう
沸騰してしまうとドックフードの栄養素が壊れてしまう場合があります。

子犬の場合のふやかし方について

生後1カ月/指で潰せる固さにふやかし犬用ミルクを混ぜる

生後一か月の子犬はいままで母犬の母乳やミルクを飲んでいた子がほとんどです。
そのため、ドックフードも指でつぶせる固さまでふやかしましょう。
ふやかす際には水でふやかすのではなく、犬用のミルクでふやかしてあげましょう。
母乳やミルクから突然ドックフードのみにしてしまうと子犬にとって胃腸への負担がかかりよくありません。
生後1か月程度の子犬には犬用ミルクでふやかしたドックフードを与えましょう。
また、ペットショップやブリーダーさんのもとですでにミルク離れをしている子犬の場合には水でふやかしたドックフードのみを与えても大丈夫です。
犬を家に迎え入れる際に購入先の担当の人に子犬の食事の状態を聞いて確認しておきましょう。

生後2~3カ月/犬用ミルクをやめて指で潰せる固さにふやかす

生後2~3か月の犬には犬用のミルクはやめて指でつぶせる固さにふやかしたドックフードを与えるようにしましょう。
生後2~3か月になると子犬には歯が生えそろってきます。
母犬と一緒に暮らしている子犬であっても乳離れする時期になります。
母犬と一緒にいる子犬はこの時期には母犬が吐き戻した餌や細かくした餌を食べます。
乳離れした後にまずは離乳食を食べるように、子犬も胃腸の機能が安定するまでは指でつぶせる程度にふやかしたドックフードを与えるようにしましょう。
食が細い子犬にはふやかすことで匂いが強くなり食欲がアップします。
さらに水分を一緒に摂取することができるため、夏場などには脱水予防にもなります。
水を入れてふやかすことで胃捻転の予防にもなります。

生後4か月以降/徐々に水分量を減らし2歳ころまでには完全にドライフードへ移行する

生後4か月以降の子犬は徐々に水分量を減らしてふやかし具合を減らしてください。
どんどん水分を減らしていく際に固すぎてドックフードを食べなくなってしまった場合には再度柔らかくふやかしたドックフードを与えるようにしてください。
この作業を繰り返し行い2歳ごろまでには完全にドライフードへ移行させましょう。
この時に大切なことは無理をさせないことです。
無理してドライフードにしてしまい、犬にストレスを与えて食事が楽しくないものだと思わせてしまったり、栄養を十分に与える事ができない方が病気につながりやすくなるため、犬の様子を見ながらおこないましょう。
徐々に水を減らしていく過程で子犬の便の様子もしっかりみておきましょう。

子犬・老犬のドッグフードをふやかす方法/いつまで・どのくらいふやかす?

ドッグフード ふやかし方

老犬の場合のふやかし方について

ドライフードを問題なく食べられている場合はふやかす必要はない

噛む力が弱くなった老犬のために、ドライフードをふやかして与えるという選択肢があります。
そのため老犬になったら、ドライフードは必ずふやかす必要があると考えている方もいるでしょう。
ですがドライフードは必ずふやかす必要があるものではなく、通常の状態で問題なく食べられているならそのまま与えてもOKです。
むしろ通常の状態でドライフードを食べられているなら、ふやかして与えると噛む力が弱まるスピードが早くなる可能性があります。
噛む力が十分にある段階では、必要以上にふやかしてドライフードを与えるのを避けることが大切です。
老犬がドライフードを問題なく食べられているかどうかは、飼い主のが普段の食事の様子を注意深く観察して判断することが大切です。

むせる・吐き戻すなどの場合はふやかしたドッグフードまたはウェットフードに切り替える

老犬のドライフードをふやかすなどの対応をするタイミングは、どのような基準で判断したらいいのでしょうか。
判断基準の1つとなるのが、今まで問題なく食べていたドライフードをむせるもしくは吐き戻した場合です。
噛む力が弱まってくると、固いままのドライフードを噛んで飲み込めず、むせてしまうことがあります。
また噛めないまま丸飲みした結果、そのままの状態で吐き戻すケースも見られます。
むせたり吐き戻したりする頻度が増えたという場合であれば、食事の与え方を工夫することが大切です。
具体的には、ドライフードをふやかして与える、ウェットフードの切り替えるなどの対応が必要です。
ふやかすときは、様子を見ながら食事の用意をすることを忘れないようにしましょう。

飲み込む力に問題がない場合はドライフードを与えた方が健康な歯を保つことができる

老犬にドライフードを与える場合、ふやかしたほうが良いとされるのは飲み込む力が弱まっているからです。
飲み込む力に加えて噛む力も弱まっていることで、固いドライフードを噛んで飲み込むという動作が難しくなっていきます。
実際に飲み込む力が弱まってくると、むせたり吐き戻したりするなどの変化が見られるので普段から老犬の様子を観察しましょう。
ですがむせるもしくは吐き戻すなどの変化がない場合、老犬であっても飲み込む力に問題がない証拠です。
そして飲み込む力が弱まっていないのであれば、ドライフードをふやかすに与えたほうが老犬の健康のためです。
固いものを食べたほうが健康な歯を保ちやすくなるため、ドライフードをそのまま食べられる場合には、ドライフードを与えることが大切です。

飲み込む力や噛む力は個体差が大きいため老犬の健康状態に合わせて対応する

老犬の食事は、どのようなタイミングでふやかしたドライフードやウェットフードに切り替えたらいいのか迷ってしまう方もいるでしょう。
ですが食事を切り替えるタイミングは、犬が何歳になったらなど具体的に判断するのが難しい問題です。
飲み込む力や噛む力が弱まるタイミングは、同じ犬種であっても個体差が多く見られます。
そのため他所の犬と同じタイミングを選ぶのではなく、飼っている犬の様子を観察しながら、どのようなタイミングで食事を切り替えていくべきか判断する必要があります。
また食事以外の面でも、犬の老化現象の出方には個体差が存在しています。
実際にどのような体調の変化が出るのか観察して、健康状態に合わせて食事の与え方などを工夫していきましょう。

ふやかしたドッグフードを与えた方が良い場合について

ダイエット中の犬はふやかしたドッグフードの方が少量で満腹感を得られるためおすすめ

ふやかしたドライフードを与えるのは、子犬や噛む力が弱まった老犬だけの話というイメージを持っている方もいます。
ですが成犬の場合であっても、ふやかしたドライフードを与えるほうが適しているケースが見られます。
ふやかしたドライフードが適したケースの1つが、ダイエット中という場合です。
ダイエットにおいて大切なポイントの1つが、食事の量を減らしても満足できる内容にするという点です。
そこでドッグフードをふやかすことで、量をかさましして、少量でも満腹感を得やすくすることが可能です。
少量でも満足できる食事になれば、犬がストレスを感じることなくダイエットを続けやすくなります。
ただし成犬にやわらかい食事ばかり与えていると、噛む力が弱まってしまうこともあるため注意しましょう。

夏バテの時など食欲がないときは水分を多く摂れるためおすすめ

犬も人間と同じように、暑いと夏バテしてしまうことがあります。
夏バテの状態だと食欲がなく、噛む力も一時的に弱まってしまうかもしれません。
そこでドライフードをそのまま与えるのではなく、夏バテの犬でも食べやすいようにふやかしてから与えるのも1つの手です。
人間の場合、食欲がないとき、白いご飯だと食べにくくても、お茶漬けにしたら食べられるということもあるでしょう。
同じように、犬もふやかしてやわらかい状態にすることで、食べやすくなって夏バテしていても食欲が回復する可能性があります。
また夏バテ中は、水分不足に陥りやすいという注意点があげられます。
水でふやかしたドライフードは、食事と一緒に水分を摂取できるという点でも夏バテに適しています。

ドッグフードをふやかすデメリットはある!?メリット・デメリットまとめ

ドッグフード ふやかし方

メリット1・消化吸収が良くたくさんの栄養素を摂取できる

ドックフードは、基本ドライ(乾いている)タイプをあげている方が多いと思います。
犬がドックフードを食べる時、咀嚼を繰り返し行うことで、唾液や消化液が乾燥している栄養成分をふやかし、消化していきます。
事前にドックフードを水でふやかしてからあげることによって、犬自身が咀嚼を行い唾液などでふやかす、という工程が省かれます。
スムーズに腸へと届くので、はやく消化されやすくなります。
また、はやく消化されることによって、栄養素を体内に吸収するスピードが格段に速くなります
ただし、熱湯を使用してふやかしてしまうと、必要な栄養素を壊してしまう恐れがあるので、熱すぎない(ぬるま湯、人間の赤ちゃんでも大丈夫な程度)のお湯でふやかすことが大事です。

子犬や胃腸が弱っている犬でも安心

子犬は、産まれたばかりなので当然体が成長しきっていない状態です。
なので、消化器官が未発達の子犬にそのままあげてしまうと、消化不良を起こし下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。
ですので、ドックフードをふやかしてあげないといけません。
また、だんだんと年を取って老犬になってくると、胃腸が弱っていきます。
胃腸が弱いと、自らの力でうまく咀嚼できなかったり、消化をすることが難しいです。
そのような犬にドックフードを固い状態のままあげてしまうと、消化不良を引き起こしたり嘔吐などしてしまう恐れがあります。
消化や吸収がしやすいようにふやかすことで、胃や腸に負担がかかりにくくなるので、胃腸が弱っている犬も安心して食べさせることができます。

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メリット2・水分も一緒に摂取できるため食欲がない犬でも安心

ドライ(乾いている)タイプのドックフードの場合、含まれている水分含有量は10%前後で、ほぼ水分が含まれていないものがほとんどです。
基本的にドックフードを食べるだけでは、1日に必要な水分を摂取することができません。
しかし、食欲のない犬だと、なかなかドックフードを食べることや水分を取りづらい傾向にあります。
ドックフードは人間でも分かるほどの匂いがしますが、それをふやかすことによって、更に匂いが強まります。
犬は匂いに非常に敏感なので、食いつきがよくなり、食欲が増します。
また、食欲のない犬は噛むエネルギーがあまりないことが多いです。
柔らかくなったドックフードは噛みやすく食べやすくなるので、よく食べるようになります。
同時に水分を摂取することができるので、ふやかしたものをあげるのは食欲のない犬にとってとても良いことです。

夏バテや食欲不振の時でも安心

犬は、体中が毛でおおわれているため、非常に暑さに弱いです。
加えて、汗をかきにくいので、放熱するためには舌を出して呼吸するしかありません。
高温多湿の状態が続いてしまうと、熱中症や夏バテになるリスクが高まり危険です。
そのような状態になってしまうと人間も同じですが食欲が減退します。
ドックフードを食べなければ必要な栄養素がとれないので、その際はふやかしてあげましょう。
ふやかすことによって香りが強まり食欲増進につながります。
また、柔らかいものは咀嚼に力がいらずペロッと食べられます。
同時に水分も一緒に摂取できるので、夏バテして食が細くなり水分もあまり取れなくなってしまった犬や、食欲不振の犬におすすめです。

子犬がごはんを食べない!2ヶ月・3ヶ月・4ヶ月、ドッグフード食べない・食欲がないときの対策や理由

メリット3・食感や風味が変ることで食欲増進につながる

人間、毎日毎日同じものを食べていると飽きてしまう人がほとんどです。
犬も同様で、毎日同じドックフードを食べていると飽きてしまうことがあります。
そこで、ドックフードをふやかすことによって、食感がまるでお肉のように変化します。
犬はもともと肉食動物だったので、もちろんお肉は大好物です。
そんな大好物に似た食感だと、食欲が刺激されますし、更に食欲増進へとつながります。
またふやかすことによって香りが増し、いい匂いが際立つようになります。
もともと香りがすごいですが、水分が含まれるとより風味が変わってきて、一層違う味が楽しめます。
風味が変わることによって、犬も「食べてみようかな」という気になることが多く食欲増進へ繋がります。

犬がドッグフードは食べないのにおやつは食べる|ご飯を食べない理由と対策

メリット4・少量で満腹感が得られるためダイエット効果がえられる

犬は体重が増加してしまうと、足腰への負担が大きくなります。
その結果、関節や靭帯など大事な体のパーツを痛めやすくなることがあります。
また、犬の体は太ってしまうと心臓への負担が大きくなったり、呼吸化しずらくなる恐れもあり、呼吸が上手くできないと放熱できず熱中症のリスクも高まります。
太ってしまった犬にダイエットさせることは必要不可欠ですが、水分を多く含ませたドックフードをあげることが効果的です。
水分で満足感が高まったり、体内への吸収が緩やかになるので、血糖値の上昇を抑えながら食べることができます。
消化が遅くなることで腹持ちがよくなったり、少量でも満足できるようになればドックフードの量を減らすことができるので、ダイエットへ直接効果的です。

デメリット1・準備に手間がかかる

消化器官が未発達なワンちゃんや、高齢となり消化機能が低下してしまったワンちゃんの場合にはドライフードを食べない悩みがあるかと思います。
そのため、ふやかしたドッグフードを与えることで、消化を良くしたり、食べやすくさせることでワンちゃんの健康をサポートします。
しかし、そのドッグフードを正しくふやかすことが飼い主さんには手間になる場合もあります。
ドライフードをふやかすためには水ではふやけるまでに時間がかかります。
水を放置していれば、雑菌が繁殖してしまいかねません。
かといって、熱湯なら栄養価が壊れてしまう可能性有です。
30~40℃のぬるま湯でふやかすことや、面倒でも一回分、食べる分だけふやかすことが必要になります。
ぬるま湯、温度計、スプーンなど、準備に手間がかかります。

デメリット2・作り置きができない

ドッグフードをふやかすにしても、どうしても準備や手間がかかるからといって、大量にふやかしてしまう飼い主さんもいらっしゃいます。
しかし、一度ふやかしたドッグフードは大量の水分を含んでいる状態です。
真水でも、温かい場所に放置していれば雑菌が繁殖しやすくなっています。
同じように、ドッグフードにも雑菌が繁殖してしまう可能性有です。
なので、絶対に作り置きはしないようにしましょう。
毎食、食べる分だけを計り、ふやかします。
また、食べ残したからといって、それを次の食事に回す飼い主さんもいらっしゃいます。
しかし、一度ワンちゃんが口をつけているため、菌がさらに増えてしまいやすく、絶対しないようにしましょう。
お水もミネラルウォーターなどをもちいます。

デメリット3・嚙む力や飲み込む力がよわくなる

老犬の場合にはドッグフードをふやかした方がいいというイメージですが、これには問題もあります
もちろん、シニア期を迎えているワンちゃんであれば、飲み込む力や噛む力、そして健康状態も良くはないかもしれません。
しかし、健康的なワンちゃんなのに、ドッグフードをふやかして与えると、噛む力や飲み込む力明らかに弱くなります
その見極め方が重要になります。
例えば、歯周病や歯肉炎などが原因のワンちゃん、治療中でうまく噛めないのであればふやかしたドッグフードを与えましょう。
また、先にあげたように、飲み込む力が弱くなっているワンちゃんです。
セミドライタイプでもすぐに吐き出してしまったり、むせるなどの症状があるなら、ふやかしたものを与えますが、健康的なら、顎の力をしっかり鍛えさせましょう。

健康な成犬にはドライフードが必要

健康な体をしている成犬の飼い主さんに伝えたいのは、セミドライやドライフードが必要になることです。
先にあげたように、噛む力や飲み込む力が弱くなります。
顎の筋肉が弱くなると、ドッグフードだけでなく、おやつなども噛むことが難しくなります。
また、噛むことによって唾液の分泌を促します。
唾液が出ることで、歯周病や歯肉炎などの口腔内の病気になりにくくなります。
また、ドライフードによってしっかり噛み砕くことができる成犬では、消化機能がしっかり活動します。
これも、ふやかしたドッグフードばかりになるとその機能が低下してしまいます。
そうなると、だんだんと食欲が低下してしまい痩せてしまったり、カロリーのある食事を受け付けなくなってしまいます。

デメリット4・歯周病になりやすくなる

先にあげたように、ドライフードを与えることにより、十分に咀嚼しようとします。
噛めば噛むほど唾が出てくる、唾液の分泌がしっかりと行われている状態です。
唾液の分泌によって口腔内は綺麗な状態を維持することができます。
しかし、その唾液の分泌がうまくいかない場合には、色々な菌が繁殖してしまいます。
その中には歯周病菌といったものがあります。
歯周病菌が増えてしまうと、歯がぐらつき、歯肉炎にもなり、のちには歯が抜け落ちてしまいます。
たかがふやかしただけのドッグフードですが、唾液が出ない状態で物を与えることによって、歯が全てなくなってしまい、ろくろく物が食べれない状態にまで陥ることがあります。
歯周病になってしまうと、なかなか簡単には治らないのも特徴です。

歯磨きは丁寧に行いましょう

歯周病や歯肉炎などは、歯磨きがうまくできていない状態です。
どうしてもドッグフードをふやかしてしまうと、ネチョネチョとした粘着性が増します。
そのため、歯にくっつきやすい状態になります。
犬の犬歯はとても鋭く、歯間に物が挟まりやすい特徴があります。
なので、ドッグフードがそのまま詰まった状態であれば、雑菌が繁殖してしまいます。
歯周ポケット、こうした部分までしっかりと歯磨きをしないと歯周病が進行してしまい、そのうち歯がぐらつき出します。
歯周ポケットに歯垢ではなく歯石がついているなら注意が必要です。
そうなると、歯ブラシでは落とせなくなります。
そうならないためにも、食後はしっかりと歯磨きをする、飼い主の生活習慣が大事になります。

ドッグフードのふやかし方/いつまで・温度などまとめ

ドッグフードをふやかす時には30°〜40°程度のぬるま湯を使うことがポイントであり、熱湯や冷水は避けるようにしましょう。
熱湯ではドッグフードに含まれていて熱に弱い栄養素を壊してしまうので犬の健康に被害が出てしまうことがあるので、気を付けなくてはなりません。
冷水を使ってしまうとふやけるまでに時間がかかるだけではなく、冷たいものを摂取することで犬がお腹を壊したり腹痛で苦しんでしまうことにもなりかねないので、冷水も避ける必要があります。
カサが増すことにより量が増えて一度で食べきれない可能性もあるので、1日に与える量は同じにしておき一度与える量を減らして1回食事の回数を増やすなど工夫することが大切になってきます。

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