【犬がドッグフードを吐く】茶色・黄色・透明・未消化の嘔吐の原因と対策

犬の吐き方と原因/どんなものを吐いた?病気の可能性について

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【嘔吐】消化した食べ物を吐く原因

消化管の異常

嘔吐で消化した食べ物を吐く原因の1つに消化管の異常が考えられます。
嘔吐は吐いたものがある一定の状態で消化されているものですが、身体の中に取り込まれたものが胃・小腸まで届いて少し消化されていたり、何かしらの異常が原因で吐き戻されてるのです。
この中で胃の運動がきちんを機能しておらず、スムーズに胃が働いていないために嘔吐になってしまっていると考えられます。

障害の状態を見ると、胃の活動がかなり早かったり遅くなっているだけでも起こりえること。
特に大型犬になると、胃拡張・胃捻転がよく起こっており、犬種によっては、胸が大きなドーベルマンやシェパードなどでよく見られるのです。

胃拡張・胃捻転を引き起こさないためには、ゆっくりと時間をかけて食事をさせることがポイント。
それが難しい場合は、食事の量を少なくして、食べる回数を増やすようにすることが必要です。

腎機能の異常

嘔吐で消化した食べ物を吐く原因として、次に考えられることは腎機能の異常。
特に急性腎臓病になると、それまで元気だったのが急にぐったりして嘔吐することがあります。
また、おしっこすることもなくなることも少なくありません。
この場合は、慢性腎臓病の可能性があるのですが、体重が徐々に落ちていき毛のツヤも失われていきます。
そのために水分を十分に摂っているにも関わらず、尿の色が薄かったり、頻繁に嘔吐したり、散歩にも行きたくなくなることも見られてきます。

腎臓障害は色々な疾患から誘発される可能性がありますが、特に老犬になるとその傾向が顕著になってくるのです。
特に7歳を超えてくると、発症率が高くなってくるために、特別な病気ではないと認識しておく必要がありますので、定期的に検査を受けるようにしておきましょう。

肝機能の異常

3つ目の原因として挙げられるのは、肝機能の異常です。
犬が急性肝炎になることは肝臓に急激な炎症が起きることを意味しており、感染や中毒が原因で発症する病気。
肝炎になることで肝細胞に障害が起こっていると認識してください。
このような場合、急性肝炎から慢性肝炎になる恐れもあります。

肝臓は・解毒・免疫調整・血液やビタミン、グリコーゲン、脂質、ミネラルなどの貯蔵・
・ビタミン、たんぱく質などの産生・代謝というように多くの働きをする重要な役割を担っているので、食欲不振・嘔吐・下痢などが頻繁に起こっているなら、肝機能の異常を疑てみる必要があります。
急激に肝炎が起こっている場合は、白眼・耳・腹部の黄疸も見られます。
何れにしても専門医の診察が必要なことは言うまでもありません。

誤食

誤食による嘔吐の可能性もあるかもしれません。
犬の吐き方や嘔吐したものの色を見て、どのような状態になっているかもチェックしなければならないことがあります。
その状態によってはかなり深刻になるケースも。
しかし、さまざまな原因で吐いてしまう場合もあるので、すぐに病院へ連れていくのではなく、様子を見ることも大切です。

犬の誤食では、食道・胃・腸が閉塞したり傷つくことがあります。
しかも、誤飲物の成分によっては中毒を引き起こすことも。
そのため、誤食したものによってどのような症状になるか、また症状が現れるまで時間が係ることもよくあること。

犬は色々なものを誤食してしまいますが、中毒性の懸念があるものを食べてしまったら、激しく嘔吐したり、下痢・呼吸困難・ヨダレ・痙攣などを起こしてしまうことが多いですので、このような症状が見られた場合に、動物病院で検査を受けてください。

【吐出】未消化の食べ物を吐く原因

咽頭や食道の異常

吐出が消化していない食べ物を吐くことが原因になります。
つまり、吐出は一旦口に入れて食べたものが胃腸管まで届く前に消化されずに口から逆流したもの。
この吐出は胃の手前にある食道に原因があると考えられるのです。
嘔吐であれば胃腸管に原因があると考えられますが、吐出の場合は食道に異常があると言ってもいいでしょう。

このことをもう少し詳しく言うと、食道にものが詰まってしまったり、咽頭トラブルや嚥下障害があることを意味しています。
消化されていないために吐き出されたのは未消化の状態。
そのため腹部は激しい収縮性の運動がなく、胃にものが届く前にこるため、食後に間もなく起こりやすい可能性があるのです。

この異常によって、外傷嘔吐による食道炎や巨大食道症と呼ばれる食道周辺の筋肉異常などが見られることがあります。

口腔内や歯の異常

吐出の場合は、口内・喉・食道に何かしらの異常がある可能性が考えられます。
その可能性を挙げてみると、喉や食道の炎症・歯周病・歯髄炎・口内炎・口内腫瘍・歯の欠損などが考えられるのです。

これらの対策方法としてはいくつかありますが、もし、食事をする度に頻繁に吐出を繰り返してしまうなら、まず動物病院に連れて行き、診察を受けてみてください。
エサが固すぎてこのような症状になってしまう可能性もありますが、口の中で、先に挙げたような病気やトラブルが起きていると考えてもいいでしょう。

特に最近では歯周病になってしまう犬が非常に増えてきています。
そのため飼い主の人はできるだけ毎日犬の歯の健康チェックとケアを忘れないようにしてください。
歯に関する病気が多い一方で、飼い主のケアのあり方で、しっかりと予防することができることを覚えておきましょう。

【嚥下障害】食べ物を飲み込むのが難しい原因

老犬

嚥下障害は食べ物を飲み込むのが難しいことは原因となるのですが、ひどい場合は誤嚥性肺炎になることが懸念されます。
特に老犬になってくると誤嚥しやすい傾向があるのですが、犬の喉の奥にある喉頭蓋という蓋が食べ物を飲み込もうとする時に、この部分が気管を塞ぐのです。

しかし、年齢が高くなり老犬になるとこの喉頭蓋がスムーズに機能しなくなっていきます。
その結果、誤嚥しやすくなって誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうのです。
発症してしまうと、気管に入り込む心配のある食べ物や水を飲むことさえ厳しくなってしまいます。

肺は体内に酸素を取り込んで二酸化炭素を排き出す役割を果たしている臓器なので誤嚥性肺炎を発症してしまうと、呼吸が苦しくなってくるのです。
肺への負担が大きくダメージが蓄積されていくことで呼吸困難に陥り死に至ることもあるので、すぐに動物病院へ連れて行くようにしてください。

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子犬

子犬は非常に好奇心が旺盛です。
そのために異物を誤って飲み込んでしまうことがよくあります。
生活環境によっては毛の糸が舌の根元に絡まってしまって、飲み込んでしまうことが少なくありません。
この頃の犬は食道狭窄症という病気を発症することがあります。
この食道狭窄症は食道の腔内が非常に狭くなってしまい、食べ物が通りづらくなってしまう状態のことを意味しています。

この病になってしまうと、食べ物を飲み込むことが厳しくなる一方で、食後にすぐ吐き出してしまうことをを繰り返していくようになるのです。
症状が軽い場合は硬さ・形状によって飲み込むことはできるものの、症状が悪果していると固形物を飲み込むとがなかなかできず液体しか飲み込めなくなってしまいます。

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食べ物のサイズや好み

このように食べ物を飲み込むのが難しい場合は食べ物のサイズや好みに注意してあげることが必要です。
食べ物のサイズや好みのフードが原因で嚥下障害があるためですが、ドッグフードは好みのものばかりを与えるのではなく、栄養バランスがいいドッグフードを見つけることを心がけてください。
もし、見つからない場合は、栄養バランスを意識して手作りの食事を与えるようにしましょう。

子犬の場合は、窒息・肺炎のリスクも考えられるため、食事の形やサイズを考慮する櫃ヨガあります。
生後半年を過ぎてから成長スピードが落ち着いてきたなら、月齢にマッチしたフードを正しい食事量で与えることを意識してください。
食欲が減退している時は、ドライフードをお湯でふやかしたり、電子レンジで温めてあげることもおすすめです。

犬の嘔吐物の色/黒色・赤色・茶色・黄色・透明・白色など吐物の色と嘔吐の原因

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黄色・白色・透明の嘔吐物の特徴

犬が吐いてしまったら、すぐに動物病院へ連れていくべきだと思っていませんか?
ですが嘔吐物の色から、何が原因で吐いたものなのか推測することが可能です。
また色と合わせて、内容物にも注目して、危険な嘔吐物なのかどうか判断しましょう。
実際に犬が吐いた場合の嘔吐物の色は、黄色や白色の場合もあれば、透明のケースも見られます。
吐いたものが黄色や白色、透明などの場合には、危険性が低いという特徴があげられます。
ただし危険性が低いといっても、犬が吐いた場合には、何かしらの理由が存在しています。
そのため危険性が低いという理由で放置せず、吐いた原因を把握して、どのような対処が必要になるのか状況別に考えていくことが大切です。

白色の嘔吐物の原因は?

ご飯の前に白い嘔吐物を吐いてしまったという場合、胃液が逆流が原因となっているケースが多く見られます。
基本的に空腹で吐いている場合が多いので、吐いたものが白い、もしくは透明で白い泡のようなものがある場合には、様子を見るようにしましょう。
色が白い嘔吐物の場合には、食事の内容や時間を見直して犬が吐かないように対策することが大切です。
例えば1日2回の食事ではなく、3回の食事にして間隔を短くすることで、空腹の時間を減らして吐きにくい環境を作るのも1つの手です。
ただし食事の回数を増やしたからといって、1回ごとの食事の量を変えないと食べすぎになってしまうことがあります。
食事の回数を増やす場合には、1回ごとの量を減らしてトータルの栄養バランスが乱れないように注意しましょう。

黄色の嘔吐物の原因は?

犬の吐いたものが黄色い場合には、胆汁を吐いているのかもしれません。
胆汁はお腹が空いて逆流した場合もあれば、胃腸の機能が弱っていることが原因で吐いてしまうことがあります。
一般的には空腹が原因で黄色の嘔吐物となっている場合が多いため、まずはご飯の回数を増やす、間食を与えて空腹の時間を減らすなどの方法で対処しましょう。
また胃腸の働きが弱っている場合には、1度に与えるご飯の量を減らすなどの対処法で、吐く回数を減らせるかもしれません。
ご飯の回数や与える量の適量は、犬の体重だけではなく、状況を見ながら判断することが大切です。
犬の様子を観察しながら、どのくらいのご飯の量や回数が適切なのか見極めていくのも、飼い主の大切な仕事です。

嘔吐を繰り返す場合は受診をしましょう

白色や透明、黄色の嘔吐物という場合には、空腹が原因で吐いたというケースが多くなっています。
しかし白色や黄色の嘔吐物であっても、何度も繰り返して吐くという場合には、別の原因があるかもしれません。
そこで嘔吐を繰り返す場合には、飼い主の自己判断で放置するのではなく、一度病院へ行って診察を受けることも必要です。
実際に受診して調べてもらうことで、空腹が原因の嘔吐なのか、別の原因があるのか確かめてもらえます。
受診の結果、空腹が原因だとわかれば、状況に合わせて適切な対処がしやすくなるため、飼い主の安心にもつながります。
また何らかの疾患などが原因だった場合でも、早めに受診することで、原因を早く突き止めて早期治療を行うことが可能です。

赤色・茶色の嘔吐物の特徴

犬が吐いたものが赤色、もしくは茶色の嘔吐物の場合には、見極めが難しいので注意が必要です。
特に茶色の嘔吐物は、ドッグフードの色が茶色なので、茶色の嘔吐物のように見える場合もあります。
ですが食べたものが原因で茶色なのではなく、嘔吐物が血液と混ざっていることで、茶色のように見えるケースも見られます。
そのため赤や茶色の嘔吐物の場合には、最初に血が混ざっていて赤いのか、ドッグフードの色で茶色っぽく見えるだけなのか判断しましょう。
吐いた内容物によって危険度や対処の方法が異なることを押さえたうえで、状況に合った形で適切に対処できるようにすることが大切です。
直前に食べたものと合わせて、嘔吐物の色を見極める必要があります。

赤色の嘔吐物の原因は?

犬が吐いたものに赤色が混ざっている場合、血液が混じっていると判断して早めに対処する必要があります。
出血している可能性があるといっても、口の中で血が出ていることもあれば、胃や食道、腫瘍などが原因で出血しているのかもしれません。
嘔吐物に血液が混ざっていたという場合には、飼い主が自己判断せずに、早めに動物病院へ連れていくようにしましょう。
また動物病院へ連れていくときには、可能なら嘔吐物を持っていくと、何が原因で吐いたのか早くわかる可能性があります。
嘔吐物を持参するのが難しい場合でも、血が混じっていたことがわかるように、写真を撮って持って行ってみてもらうのも1つの手です。
何らかの病気が隠れていても、早めに対処することで、治療の負担も減らすことが可能です。

茶色の嘔吐物の原因は?

茶色の嘔吐物で、食べたものを吐いただけかどうか見極めが難しいという場合もあるでしょう。
食べたドッグフードを吐いただけなのか見極めが難しいと感じた場合、しばらく様子を見るのも1つの手です。
もしも未消化の胃の内容物を吐いているだけという場合であれば、内容物を吐き終わると透明や黄色の嘔吐物のみに代わるかもしれません。
ですが血液混じりの可能性が高い茶色の嘔吐物の場合、胃や食道などから出血していて、何らかの病気が原因となっている可能性があります。
何度も繰り返し嘔吐する、血液混じりの嘔吐物の可能性があるという場合には、早めに動物病院へ連れていくようにしましょう。
血液が混じっている場合でも、さまざまな原因が考えられるため、獣医さんに診察してもらうことが大切です。

消化管での出血の可能性があるため早めに受診しましょう

犬の嘔吐物に血液が混じっている場合に注意が必要となるのが、消化管から出血している場合です。
実は血が混じっているといっても、骨などが口の中で刺さって少し血が出ているだけという場合もあれば、消化管での出血で何らかの病気が原因になっていることもあります。
そして消化管の病気の場合、早期発見・早期治療ができなければ、犬の命に関わるかもしれません。
命の危険に関わる大きな問題になることを防ぐためにも、血液を吐いたという場合には、早めの対処が欠かせないという点を忘れないようにしましょう。
特に吐いた血の量が多い場合には、危険性が高いため、早めに動物病院へ連れて行って診察を受けることが大切です。
吐いた血の量が少しであっても、犬がぐったりして元気がない場合には注意が必要です。

黒色の嘔吐物の特徴

犬が吐いたものが黒っぽいという場合、出血してから嘔吐までの時間が長いことで、嘔吐物が黒くなっている可能性があります。
同じように血液を吐いたという場合であっても、出血してからの時間が短いと赤色で、吐くまでに時間が経つと茶色もしくは黒色の嘔吐物になります。
ただし黒色の場合、茶色と同じようにドッグフードの色と見分けにくいという特徴があります。
ですがドッグフードなど食べた色ではなく、血が原因で黒くなっていると感じた場合には、早めの対処が欠かせません。
飼い主で吐いたものが何か判断が難しいという場合であれば、嘔吐物を持参して動物病院へ行くのも1つの手です。
吐いたものを持っていくことで、獣医さんに血を吐いたのかどうか判断してもらえます。

黒色の嘔吐物の原因は?

血液が混じっている黒い嘔吐物の場合には、胃潰瘍や腫瘍、または胃の粘膜からの出血が原因となっているかもしれません。
胃潰瘍や腫瘍が原因の場合、問題を放置していると症状が重くなってしまう可能性があります。
そのため犬が血を吐いたという場合には、少しでも早く病院へ行って適切に対処してもらうことが必要です。
ただし直前に黒っぽいものを食べたり、いたずらでボールペンを食べたりしたなどの場合に注意しましょう。
黒っぽいものやボールペンのインクを食べたものを吐き出して、黒っぽい血液のようなものを吐いたように見えるだけなどのケースも見られます。
直前に黒っぽいものを食べなかったか思い返してみて、犬の様子を見ながら緊急性の高い状況か判断するポイントの1つです。

腸内での出血の可能性があるため早めに受診しましょう

犬が黒っぽい血を吐いた場合、特に注意が必要となるのが腸内での出血が原因となっているケースです。
腸内に腫瘍ができてそこから出血しているという場合、悪性の腫瘍だと早めに対処しないと命に関わるリスクもあります。
ですが飼い主が早めに気づいて動物病院へ連れていくことで、危険な状況であっても早めに治療を開始できます。
身体に何らかの異変がある場合でも、犬は飼い主に言葉で伝えることができません。
そのため嘔吐物の内容や犬の普段の様子を見て、気になる点があったら早めに動物病院へ連れていって、飼い主が必要な対応をとることが大切です。
動物病院へ連れていくときには、嘔吐物の内容のほかに、最近ぐったりしている様子がなかったか、食欲に問題はないかなどの情報をしっかりと伝えて、適切な診断と治療が受けられるようにしましょう。

【受診をしたほうが良い】犬が吐く以外に注意すべき症状

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嘔吐以外の症状1・下痢が続いている

嘔吐することは犬にとっては珍しいことというわけではなく、食べすぎてしまったり食後すぐに走り回るなど激しい運動をした場合やゴミを食べた時などにも吐き出すために嘔吐することはあります。
しかし嘔吐以外に下痢も続いている時には注意するべきであり、予期せぬ病が潜んでいる可能性もあります。
下痢はご飯を食べすぎたり水分を取りすぎているだけの時もありますが、重病が潜んでいるケースもあるので気を付けなくてはなりません。
人間がイメージしている以上に犬にとっての下痢は良くない病の原因と言う可能性が高いことは、頭においておくべきであり嘔吐にプラスして下痢となればいつも以上に犬の状態をチェックして、他に症状がないか気をつけて見ておく必要があります。

嘔吐以外の症状2・便の臭い、色、形状の異常

便は食べ物により色には違いが出るので、黒っぽい色の餌を食べていると黒っぽくなり黄色っぽい色の餌を食べていると黄色っぽくなります。
しかし普段と特別変わったものを与えたわけなはないのに、普段と便の色が違うとなれば注意しなければなりません。
普段よりも黒っぽいとなれば血便の可能性もあるので、赤色が混ざっていないからと言って油断しないようにしましょう。
便が硬いのは便秘という可能性もありますが、柔らかすぎるのは体調不良の可能性が高いです。
臭いに関しても便なので臭いのは当然のことですが、普段に比べてかなり臭いがキツいと感じる場合には病により便の臭いにも影響が出ているケースが多くなっているので、臭いがあるだけだと油断しないようにしましょう。

嘔吐以外の症状3・1日に何度も繰り返し吐く

1日に1回吐いてしまう程度なら犬にとってはあまり珍しいことではなく、様子を見ていても問題はない状態となっていることが多いです。
しかし何回も吐くとなればそれなりの理由が潜んでおり、人間が考えているよりもはるかに重視しておくべき事態の一つと言えます。
消化器系の病気だったり代謝性の病気、感染症や寄生虫という可能性も高いです。
ストレスにより何度も吐いてしまうケースもあるので、素人が何度も吐いたからといって病かどうか見極めることは簡単ではありません。

嘔吐以外の症状4・発熱(呼吸が荒い、目が充血する、震えなど)

嘔吐以外にも発熱がある場合には、注意しておくべきと言えます。
感染症や熱中症、突発性多発性関節炎だったり悪性腫瘍という病が潜んでいる可能性も高いです。
発熱していたり震えている、目が充血しているとなれば熱中症や風邪を疑う人も多く、その程度なら問題ないだろうと放置してしまいがちです。
しかし犬にとって風邪や熱中症は命にも関わるケースが多いので、油断してはいけません。
大したことではないのに病院にはいく必要はないと考えてしまう人も多いですが、犬は自分の口で体調不良を伝えることが出来ないからこそ、嘔吐や発熱、目の充血など体調に現しているので犬に対して普段とは違う異常を感じた時には、すぐに獣医に診察してもらうようにしておきましょう。

嘔吐以外の症状5・食欲不振(水分が取れない)

吐いた後にもケロっとしていてご飯も食べるのであれば、あまり心配する必要はありませんが食欲不振でご飯を見せても食べない時には、消化器系の病気を始め病に蝕まれている可能性があります。
ご飯を食べないだけならば体調が少し悪い時や夏バテをしている時などにもみられる症状ですが、気を付けなくてはならないのが水分も摂取しない場合です。
脱水症状になってしまい大変危険な状況に陥ってしまうこともあるので、犬が自分で水を飲むことが出来ないのであれば点滴をしてもらうなど処置をする必要があります。
半日以上水分を全く摂取していないとなれば、犬にとって危険な状態になりつつあるということなのですぐに動物病院に連れて行き、獣医にそのことを伝えるようにしましょう。

嘔吐以外の症状6・ぐったりして動かない

犬がぐったりとしていて動かないとなればかなり危険な状況になっている場合もあります。
嘔吐してしまった程度で後はいつも通りしていたり少しおとなしい程度なら問題はありませんが、ぐったりして全くといって良いほど動けないとなれば話は別です。
膵炎や胃腸炎、感染症担ってしまっている可能性も高いです。
このような病は放置していた時間が経過すれば自然に回復してくれるというものではなく、少しでも早い段階で処置することが大切になってきます。
処置が遅れて手遅れになってしまうと、最悪の事態になってしまうこともあります。
犬の身体は人間よりも遥かに小さく、症状の進行も早いケースが多いので呑気に様子を見ていると手遅れになりかねないので気を付けましょう。

嘔吐以外の症状7・えづく、苦しそう

えづいていたり苦しそうにしている時には、ただの嘔吐とは違い何か喉に詰まっていたり胃に違和感を感じているケースが多いです。
水を飲んだりご飯を食べたりしてえづいてしまうのは、まだ小さな子犬やシニア犬には珍しいことではありませんが頻繁にえづくとなれば飲み込む力に問題がある場合もあります。
苦しそうにしているとなれば見た目の通り本当に苦しいことは確かであり、獣医に診てもらうべきと言えます。
本来犬は病や怪我を隠そうとする生き物ということもあり、それを隠さないとなれば隠すことができないほどの苦しさということにもなります。
犬の異変を見逃さないためにも普段からしっかりと観察をしておき、苦しそうにしているのであればすぐに病院にいきましょう。

子犬や老犬は吐きやすい!理由と対策

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子犬が吐く理由1・消化器官の働きが未熟

成長途中の子犬は、消化器官の働きも成長途中のため未熟です。
働きが未熟の状態で一度に多くのご飯を食べてしまうと、食べた分を消化しきれず、吐き出してしまう場合もあります。
未消化で吐き出す場合には、食べてすぐに吐くのではなく、食べてから数時間後に吐き出すケースも多く見られます。
食べた直後で吐かなかったから問題ないと考えるのではなく、食べ終わってから数時間後も含めて、子犬の様子に変化がないか観察することが大切です。
また食べる量が多い場合、嘔吐ではなく、軟便や下痢の症状が出る場合もあります。
同じように食べる量が多い場合であっても、嘔吐以外の症状が出ることもあるという点を理解して、状況に合った形で対処できるように考えていきましょう。

対策

消化しきれないなら自主的にご飯を残すだろうと考えている飼い主の方もいます。
しかし食欲旺盛な子犬は、出されたドッグフードはすべて食べてしまうケースも多く見られます。
自分で消化できる量が把握できていないので、出されたご飯を全部食べた結果、消化器官の働きが未熟なので吐き出してしまう場合もあります。
そこで吐き出さずに済むように、子犬の消化器官の働きに応じて、1度に与える食事の量を減らすのも1つの手です。
1日に1~2回のご飯ではなく、1日に3~4回にわけてご飯を与えることで、消化器官の働きが未熟でも十分に消化しやすくなります。
また1度に消化できる量には個体差があるため、子犬の様子を観察しながら、1度に与えるご飯の量を調整することが大切です。

子犬が吐く理由2・誤飲や誤食

好奇心旺盛な子犬は、目に入ったものを口に入れて確かめようとします。
なんでも口に入れたりかじったりしてしまうため、おもちゃなどをかじっているうちに飲み込んでしまうかもしれません。
そして誤飲や誤食したものを外に出そうとした結果、嘔吐する場合もあります。
嘔吐で誤飲もしくは誤食したものを吐き出せればいいですが、吐き出すことができないと、腸閉塞につながってしまうリスクも存在しています。
人間の赤ちゃんの場合でも、目に入ったものを確かめようと色々なものを口に入れることがあります。
同じように子犬も色々なものに興味を持って口に入れる可能性があることを理解して、子犬を育てていくようにしましょう。
食べるわけがないと思うようなものでも、食べる可能性があることを忘れてはいけません。

対策

誤食や誤飲を防ぐためには、一緒にいるときには子犬の様子を観察するようにしましょう。
おもちゃで遊んでいるだけだと思っても、おもちゃをかじっているうちに飲み込んでしまう場合もあるため注意が必要です。
かじっているうちに飲み込むことがないように、おもちゃを選ぶときには、壊れにくく飲み込みにくい素材や形状のものを選ぶのもポイントの1つです。
またボールペンやティッシュ、スリッパなどをかじって飲み込んでしまうこともあるため、犬がかじりそうなものは片付けることが大切です。
そして外出時には、サークルの中に入れておくようにしましょう。
飼い主が見ていられないときはサークルに入れておくことで、気づかないうちに誤飲や誤食をするリスクを下げられます。

子犬が吐く理由3・遊びすぎ、動きすぎ

子犬が嘔吐したら、体調が悪いのかと心配になってしまう飼い主も多くいます。
しかし嘔吐といっても、症状を心配するべき嘔吐と大きな問題にはならないケースにわけられます。
例えば子犬の場合、ご飯を食べた後、すぐに家の中を走り回るということもあるでしょう。
走り回って元気があるなと思っていたら、いきなり吐きだして飼い主が焦ってしまうこともあります。
しかし食事のあとで家の中を走り回ったなどの場合には、食べたものを消化する前に動いたので、胃の中のものが逆流して吐いてしまっただけかもしれません。
遊びすぎもしくは動きすぎで吐いてしまう犬も多くいるため、吐く直前に激しく遊んだり動き回ったりしていた場合には、動きすぎが原因の嘔吐を疑いましょう。

対策

食べた後で激しく動くと、子犬が食べたものを吐いてしまう可能性があります。
嘔吐のリスクを下げるために大切なことが、吐かないように食休みの時間を作らせるという点です。
元気いっぱいの子犬は、食べた後でも遊びたいと飼い主に甘えてくることもあるでしょう。
甘えてきた姿がかわいいと思って一緒に遊ぶのではなく、食べてから一定の時間は、サークル内に入れておくなどの方法でおとなしくさせるのも1つの手です。
一定の時間はおとなしくさせておくことで、遊びすぎや動きすぎが原因の嘔吐を防ぐことにつながります。
サークル内に入れておいて遊びたがっていたとしても、少し無視しておけばすぐにおとなしくなる可能性があるので、甘えられてもすぐに構わないようにしましょう。

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子犬が吐く理由4・慣れない餌

ドッグフードの種類を変えたら、子犬が吐き出したという経験はありませんか?
消化器官が未熟な子犬は、新しい餌を与えただけで、消化ができずに吐き出してしまうことがあります。
いつもと違う種類のドッグフードを与えただけなのに、すぐ吐き出してしまうと、その餌が合わないと考える飼い主もいるでしょう。
しかしドッグフードの種類が合わないのではなく、消化器官が未熟で慣れていないだけです。
様子を見ながら与えていくと、新しい種類のドッグフードでも問題なく消化できるようになる可能性があります。
ただし吐くのではなく、食べないという場合には、そのドッグフードが合わない可能性があるため、別の種類への切り替えや与え方を工夫することが必要です。

対策

子犬に新しい餌を与えるときに注意が必要なポイントとなるのが、いきなり切り替えないようにすることです。
新しい種類の餌を購入したら、ご飯のすべてを新しい種類のドッグフードに切り替えてしまう飼い主もいます。
しかし最初から全部切り替えてしまうと、新しい餌に慣れなくて吐いてしまうリスクが高まります。
そこで、今までのドッグフードに少しずつ新しい種類の餌を混ぜる形で与えていくようにしましょう。
一度に切り替えるのではなく、少しずつ新しい餌の量を増やして慣れさせていくことで、種類を変えても子犬が吐くリスクを下げられます。
複数の種類のドッグフードを混ぜて与えるときには、トータルでのカロリーや栄養素の量に注意して食事を用意することが大切です。

老犬が吐く理由1・飲み込む筋力の低下

今までと食事の内容は変わらないのに、老犬が吐くようになったら、何かの病気を疑う飼い主もいるでしょう。
病気の可能性もありますが、老犬が吐く場合には飲み込む筋力が低下しているだけの可能性が高くなります。
若いころは固いものも問題なく噛んで食べられた場合でも、老犬になると顎の筋力が落ちてよく噛まずに飲み込んでしまうこともあります。
噛めないものをそのまま飲み込んでしまった結果、消化しきれずに吐いてしまうこともあるため注意が必要です。
また食べたものを飲み込もうとしても、飲み込むための筋力自体が弱っているため、飲み込めずに吐き出してしまう老犬も多くいます。
食べたものがそのままの形で吐き出されているなら、噛んだり飲み込んだりする筋力が弱っていることが原因だと疑いましょう。

対策

飲み込む力が弱っているという場合であれば、飲み込みやすい食事に切り替えることが大切です。
例えば固いドライフード中心の食事ではなく、ウェットフードの分量を増やして老犬でも食べやすい食事にするのも1つの手です。
ウェットフード中心だと老犬の食事にかかる費用が高くなることを心配する飼い主もいます。
コスパのいいドライフード中心の食事にしたい場合には、ドライフードでも老犬が食べやすいように与え方を工夫することも可能です。
例えばドライフードにお湯を少し入れてふやかすことで、老犬でも食べやすい状態にできます。
また一気に食べると飲み込む力が弱くて吐いてしまうこともあるので、早食いせずに少しずつ食べられるように与え方を工夫しましょう。

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老犬が吐く理由2・何かしらの疾患

老犬は身体の機能が衰えてきているため、嘔吐したのは何かしらの疾患が原因となっている可能性があります。
例えば胃腸炎や腎臓病、さらには膵炎など、嘔吐した場合に疑うべき疾患にはいくつかの種類があげられます。
しかし吐いたからといって、疾患が原因とは限らず、飲み込む力が弱っているだけかもしれません。
何度も繰り返し吐いている、吐いたものに血が混じっているなどの場合には、何らかの疾患が関係している可能性が高くなります。
吐く頻度や吐いたものの内容物が気になるという場合には、自己判断で対処せず動物病院へ連れて行って診察してもらうようにしましょう。
何かしらの疾患が原因で吐いてしまった場合でも、早めに対処することで治療が受けやすくなります。

対策・すぐに相談できるかかりつけ医を決めておく

老犬は身体の機能が弱っているため、何かしらの疾患にかかっているときに対処が遅れると、命に関わる危険もあります。
そのため嘔吐したなど気になる症状がある場合には、早めに動物病院へ連れて行って診察を受けることが大切です。
素早い対処ができるように、老犬の場合にはすぐに相談できるかかりつけ医を決めておくようにしましょう。
自宅の近くで頼りになるかかりつけ医がいれば、困ったときでもすぐに相談しやすくなります。
近所でかかりつけ医を探すなら、周囲で犬を飼っている方に相談してみるのも1つの手です。
その地域で多くの方から信頼されている動物病院であれば、頼れる獣医がいて安心して相談できる可能性が高いため、困ったときに頼りにしやすいのです。

犬がドッグフードを吐く原因と対策について

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嘔吐の原因1・空腹

犬は長時間空腹状態になっていると、食べ物がないのに胆汁や胃酸が分泌されてしまうので、胃腸に負担が掛かってしまい嘔吐をしてしまうことがあります。
飼い主が長時間留守にしていたり、仕事で帰宅が遅くなりがちの場合は、犬が空腹状態になりやすく、空腹嘔吐が見られることが少なくありません。
空腹嘔吐を繰り返す場合は、動物病院の獣医師に診察をしてもらったり、治療や対処方法をアドバイスしてもらうことが大事です。
犬は早食い、大食いをすると嘔吐をしやすくなる傾向があるので、早食い、食べすぎなどを改善するための努力が必要です。
犬は空腹状態が長く続いてしまうと、胃腸に負担が掛かってしまい、体調を崩す原因になるので食事の間隔を空け過ぎないことが大事です。

空腹で嘔吐する時の対策

犬が空腹嘔吐をする時は、食事と食事の間隔が空きすぎてしまい、胃酸や胆汁などが分泌されて嘔吐がしやすくなります。
空腹嘔吐を避けるためには、食事と食事の間隔をあまり開けないようにしたり、飼い主が長時間不在にする時は、自動餌やり機などを設置しておくことが大事です。
大型犬の場合は粒の大きいドライフードを与えている人が多いですが、早食い、食べすぎの原因になったり、消化しにくくなります。
粒の小さいドライフードに変えることで、早食い、食べすぎを防ぐ効果があります。
粒の小さいドライフードに変えたり、柔らかく消化吸収の良いウェットフードなどを食べさせると良いでしょう。
生活習慣、食生活を改善することで空腹嘔吐が良くなることが多いです。

嘔吐の原因2・早食い、食べ過ぎ

犬は集団生活をしていた名残りがあるので、獲物を取られないように早食いをする傾向があります。
現在は犬の生活環境が大きく変化しているので、早食いをすると消化器官に負担を掛けてしまい、嘔吐しやすくなってしまいます。
嘔吐をすると胃酸の影響で食道などに負担が掛かり、体調を崩す原因になるので早食いをさせないことが大事です。
ペットショップやインターネット通販の専門店では、早食いをさせないように工夫して作られた食器類などが販売されています。
長時間空腹状態になっていると早食いの原因になるので、長時間留守にする時は自動餌やり機などを設置しておくと良いでしょう。
早食い、食べすぎになると、胃腸に負担が掛かってしまい消化不良を起こしたり、下痢や軟便などの原因になるので改善させることが大事です。

早食い、食べ過ぎが原因で嘔吐する時の対策

犬は群れで生活をしていた習慣があるので、早食い、食べすぎをしやすい傾向があります。
早食いや食べすぎをすると、胃腸に負担が掛かってしまうので、下痢や軟便、嘔吐の原因になってしまいます。
早食い、食べすぎによる嘔吐を防ぐための対策には、粒の大きいドライフードから、小粒タイプのドライフードに変えることで改善することがあります。
ドライフードに水を掛けることで、口に入りにくくなり、食べすぎ、早食いを防ぐことができるので試してみると良いでしょう。
早食いをやめさせるためには、ドライフードを食べにくくする食器類などを購入するのもお勧めです。
ドライフードだけでなく、柔らかいウェットフードを食べさせるのもお勧めします。
ウェットフードは柔らかいので、胃腸に負担が少なく喉に詰まるのを防ぐことが可能です。

嘔吐の原因3・ストレス

犬は不安や緊張、恐怖などのストレスを感じると、嘔吐をすることがあります。
人間に比べるとストレスで嘔吐をすることが少ないですが、飼い主の帰宅が遅くなりがちで、寂しさを感じている時は強いストレスを受けることが多いです。
慢性の疾患などの持病がある場合は、体調不良が原因のストレスを感じることが少なくありません。
嘔吐をしても、すぐに元気になる場合は問題ありませんが、嘔吐を繰り返す場合は動物病院の獣医師に相談をしましょう。
神経質で繊細な性格だったり、臆病で怖がりの犬はストレスを感じやすい傾向があります。
時間がある時はブラッシングをしたり、おもちゃで遊んであげるなどのコミュニケーションを取ることも大事です。
ストレスを軽減してあげることで、嘔吐が改善することがあります。

ストレスで嘔吐する時の対策

犬は猫とは違って、毛玉を吐く動物ではないので、嘔吐をすると不安を感じる飼い主さんが少なくありません。
早食い、食べすぎ、空腹なども嘔吐の原因になりますが、ストレスが原因のケースが少なくありません。
飼い主が学業やアルバイト、仕事などで忙しく、帰宅が遅くなりがちな場合は、コミュニケーション不足が原因で寂しさ、悲しさなどを感じていることが多いです。
動物病院を受診しても消化器系の病気ではなく、ウィルスが原因でもないことがあります。
犬はストレスが原因で嘔吐をすることがあるので、ブラッシングをしてあげたり、おもちゃなどで遊んであげると良いでしょう。
不安や恐怖、緊張などのストレスを感じた時でも、嘔吐をすることがあります。

嘔吐の原因4・口腔内の異常

犬の嘔吐の原因には口腔内の異常も考えられます。
口腔内でどのような病気になっているかや虫歯になっていないかを定期的にチェックしておきたいものですが、意外と見落としがちな点でもあるのです。

犬の中では口腔内異常の比率が非常に高く、7割~8割にも及んでいると言われています。
その代表的な症状が歯周病なのですが、この他にもさまざまな病気も挙げられます。
歯肉炎・口内炎・口腔内の腫瘍などがあるのですが、これらの症状を発症しても飼い主の多くが気付くことがほとんどありません。

動物病院でも口腔内の健康状態を正しく見極めることができないケースも少なくないために、専門医による診察が必要なのです。
口腔内の病気に気付かずにそのままにしておくと、痛み・不快感があるだけでなく食事でも不自由な状態になってくるので、口腔内の定期的な健康診断をしなくてはなりません。

口腔内の異常1・歯肉炎

口腔内の異常の原因の1つに歯肉炎があります。
これは歯周病が放置されることで起こる事が多いのですが、放っておくことで口内の病気に加えてさまざまな症状として現れてくるのです。
歯肉炎はいわゆる歯肉の炎症のことですが、歯を支えるの歯肉の下部分の歯周組織が炎症を起こしているのです。

歯肉が正常な状態だと、ピンク色をしているのですが、歯肉炎になると、歯肉に赤みを帯びて来るようになります。
腫れ・出血も起こってきて、ヨダレや口臭もきつくなってきます。
また、歯がグラグラしてくることも少なくありません。
その結果、腫れや痛みによって食欲不振まで引き起こしてしまうのです。

嘔吐の原因にまで繋がってくるのですが、歯肉炎に悩まされている場合は、歯垢・歯そのもの取り除くことが必要なケースもあります。

口腔内の異常2・歯周病

口腔内の異常で多いのが歯周病。
前述の歯肉炎もこの中に含まれるのですが、歯についている歯垢が歯石に変容していき、歯周辺の組織が炎症を起こしているのです。

歯周病がさらに悪化していくと、歯の根の部分である根尖まで悪影響を及ぼしていきます。
最悪の場合は、根尖周辺の骨が溶け出し、トンネルのような状態になってしまいます。
この状態が進行していくと、穴の皮膚の外側に開いていき、目の下の皮膚に穴が開いて、出血したり膿が出るようにまでなります。
特に小型犬になると歯が大きいために歯周病が悪果して硬いものを噛むことができなくなるので、早期発見が必要です。
下手をすると、外部からちょっとした衝撃が加わるだけでも、簡単に折れてしまうことがあるので、歯周病はかなり怖い病気だと言わざるをえません。

口腔内の異常3・口内炎

口内炎も嘔吐の原因の1つとして考えられます。
人にもよくある口内炎ですが、発症すると、口の中に赤い発疹・水疱・潰瘍などができてきます。

そのため口臭がかなりきつくなるだけでなく、食事をしていないのに、口の中に何か入っているように口をクチャクチャしているような状態になるのです。
口臭が非常に強くなってしまうため、犬から舐められると嫌な臭いがついてしまうことも少なくありません。

また、血が混ざっている状態になることもありますが、口の中が赤く腫れたり、ただれが起こっていることがすぐに確認できます。
口内炎が進んでいくことで、痛みや違和感が激しくなっていくために、食欲不振に繋がっていき、身体がやせ細っていくことも。

この他にも感染などや外傷で口腔を傷つけて口内炎が起こることもあるので、専門医の診察を受けるようにしてください。

口腔内の異常4・口腔内の腫瘍

口腔腫瘍も口腔内の異常の1つ。
口腔腫瘍とは口の中で細胞が以上に増殖して塊のようなものができる症状です。
腫瘍には大きく2つのパターンに分けられるのですが、細胞が以上に増殖しても、一定の場所から広がることがない良性と、身体に悪影響を与えてしまう悪性があります。
特に悪性はガンのことを指しています。

上皮細胞の悪性腫瘍がガンとなるのですが、口腔内の腫瘍は、良性・悪性の腫瘍が数多くできています。
中でもメラノーマと呼ばれる悪性黒色腫を始め、扁平上皮癌・線維肉腫・エプリスが典型的なもの。
腫瘍が大きくなってくると、口臭がきつくなり、よだれ・出血・食欲不振が目立ってきます。

口腔内の腫瘍になる頻度も決して少なくありませんので、やはり専門医による定期的な健康チェックを行っておきたいものです。

口腔内の異常が原因で嘔吐する時の対策

では、口腔内の異常を避けるためには、日頃からどのようにすればいいでしょうか?
定期的な健康チェックを行うことは言うまでもありませんが、日常的な対策としては、食事の量を減らすことがおすすめ。

但し、1日の食事量を変えるのではなく、1回当たりの量を減らしてみるのです。
その分、回数を増やしていくことで、トータルの食事量をカバーしていくという考え方です。
犬は空腹を訴えることもなく、消化器系の負担も軽減することも可能です。

食後は時間をおいてきちんを散歩などで運動させるように心がけておくことも大切。
特に犬は嘔吐しやすいため日頃からのケアをしっかりと行うことを忘れないでください。
このようにすることで、犬の嘔吐の頻度も少なくなってきます。

嘔吐の原因5・アレルギー

犬の嘔吐の原因の1つには、アレルギーが関係していることもあります。
特定の食べ物に体が過敏に反応してしまい、嘔吐や下痢など様々な症状を引き起こすのがアレルギーです。
アレルギーには体の免疫反応が大きく関係しており、原因となる食べ物を摂取すると過剰な免疫反応が起こります。
食物アレルギーの原因物質は犬によって異なるので、どんな成分に反応しているのかよく分からないことも多いです。
いつも食べているドッグフードでも、突然アレルギーを発症することもあります。
また、ドッグフードを変更したタイミングで嘔吐などの症状が出るようになったということもあるようです。
食事をしたら吐くようになったという時には、食物アレルギーが疑われます。

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アレルギーの症状1・咳、くしゃみ、鼻水

アレルギーの初期段階の症状としては、咳やくしゃみ、鼻水といった症状があります。
風邪を引いているのかと勘違いしてしまうことも多いようです。
花粉症の症状とも同じですが、花粉症もアレルギー症状の一種なので見分けはつきにくいといえます。
なぜ、こういった症状が出るのかというと、体がアレルギーの原因物質をくしゃみや咳をしたり鼻水によって外に出そうとするからです。
愛犬がくしゃみをしていたり、咳をしている時には風邪だけではなくアレルギーも疑った方がいいでしょう。

アレルギーの症状2・目ヤニ、目の腫れ

犬のアレルギー症状を挙げると、目が腫れてしまったり目ヤニが通常よりも沢山溜まっているといったことがあります。
目の腫れはアレルギーが原因で起こる皮膚症状の1つで、目の周りが腫れぼったくなっていたり赤くなっていたりします。
痒みが出ていることも多いので、目を気にするようなそぶりを見せた時には注意が必要になります。
また、目が充血していることもあります。
それが結膜炎を引き起こすこともあり、涙や目ヤニが増えたりするのです。

アレルギーの症状3・湿疹、かゆみ

アレルギー症状には、湿疹やかゆみなどの皮膚症状もあります。
皮膚にブツブツとした湿疹ができていたりしますが、毛に覆われていると飼い主が気付かないことも多いです。
体をかゆがるそぶりを見せることで、湿疹に気付いたりします。
犬に限らず人間でも、湿疹やかゆみは代表的なアレルギー症状です。
犬はかゆいと言葉で訴えることができないので、体を気にする様子を見せたら注意深く観察することが大切になります。
かゆみが強く出ている場合には、何度も触れて皮膚が余計に荒れたりすることもあります。

アレルギーの症状4・下痢

アレルギーの症状には、嘔吐だけではなく下痢もあります。
色々ある症状の中でも、下痢などの胃腸の症状は出やすいといわれています。
うんちの状態は犬の健康をはかるバロメーターになるので、日頃からチェックしておくと不調がすぐに分かります。
下痢の場合は細菌やウイルス性の感染症、拾い食いなどの誤食、消化の悪い食事をした等の理由も考えられます。
下痢になっている時には、アレルギーの可能性もあるので頭に入れておきましょう。

アレルギーが原因で嘔吐する時の対策

アレルギーが原因で嘔吐する場合には、原因となる物質を取り除く以外に方法はありません。
動物病院などを受診し、獣医師の診断を仰ぐ必要があります。
血液検査などをすると、原因となる物質がある程度絞り込めます。
ただし、確実にこの物質が原因だとは特定に至らないこともあります。
原因物質と考えられる成分が含まれていないエサを与え、しばらく様子を見ます。
除去食と呼ばれるもので、それで症状が改善するようであればエサをそのまま除去食にします。

嘔吐の原因6・胃腸の障害

犬の嘔吐の原因には、何らかの原因によって胃腸に障害が起きていることも考えられます。
病気が潜んでいて、それが原因で上手く消化器官が機能しなくなっていることもあるからです。
考えられる病気には、胃捻転や腸捻転、腫瘍や腸重積などが挙げられます。
また、そのうちに収まるだろうと軽く考え病気をそのまま放置しておくと悪化して、深刻な事態に陥ってしまうこともあります。
いつもと違う様子を見せた時には、早めに医療機関を受診することが重要です。

胃腸の疾患1・胃捻転、腸捻転

胃捻転とは、胃が何らかの理由によってねじれてしまう病気のことをいいます。
腸捻転も同様で、腸の一部がねじれてしまう病気です。
ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーのような大型犬に多いといわれています。
ただし、中型犬や小型犬に発生しないというわけではありません。
中型犬や小型犬でも発症するこはあります。
緊急性の高い病気で、動物病院に運ばれたらすぐに手術が行われます。
放っておくと亡くなってしまうこともある恐ろしい病気です。

胃腸の疾患2・胃腸の腫瘍

胃腸に腫瘍ができたことで、嘔吐する場合もあります。
腫瘍が小さい場合にはほとんど症状が出ないことも多いですが、大きくなったり発生している部位によっては嘔吐などが起きることも多いです。
また、腫瘍の中には胃がんのような悪性のものもあります。
腫瘍が胃がんである可能性は決して高くはなく、そのほとんどは良性のものといわれています。
悪性の腫瘍で胃がんだった場合には、増殖するスピードが速いのでかなり大きくなることもあります。

胃腸の疾患3・腸重積

犬の腸重積は、腸管の一部が腸管の中に入り込んでしまった状態のことをいいます。
異物を飲み込んでしまったり、寄生虫や腫瘍などが原因で発生することもあります。
腸重積の症状の1つが嘔吐になります。
腸重積は1歳未満の幼い時期に起こりやすいと言われています。
緊急性を擁し、重責を解消する手術を行う必要があります。
腸管のダメージが大きいような場合には、ダメージを受けた部分を切除しなければならないこともあります。

嘔吐の原因7・感染

犬が嘔吐する原因として、ウイルスや寄生虫による感染が挙げられます。
ウイルスは、ジステンパーウイルス、パルボウイルス、コロナウイルスがあります。
寄生虫では、犬回虫、犬小回虫、犬鉤虫、犬条虫、コクシジウム、ジアルジア、トリコモナスなどたくさんの寄生虫が原因となりますが、寄生虫の場合は嘔吐よりも下痢を主症状とすることが多いです。
免疫機能の未発達な子犬や、免疫機能が弱った老犬、妊娠中、他の病気にかかっている場合に症状が強く現れることがあります。

感染性の疾患1・ジステンバーウイルス

ジステンパーウイルスに感染した場合の症状は、感染から4~6日で発熱や食欲不振など、風邪に似た症状が起こります。
1週間ほど経つと、元気がなくなる、結膜炎、目やに、嘔吐、腹痛、下痢、くしゃみ、血便などが現われ、重症化すると、チック症や神経症状が現われることもあります。
また、鼻や肉球の皮膚が硬くなるハードパッドは、この病気の特徴です。
治療は、症状に応じて対処する対症療法です。
また二次感染を防ぐために抗生物質が処方されることもあります。
ワクチンで予防できる病気です。

感染性の疾患2・パルボウイルス

パルボウイルスは、環境中で数か月生存できるほど強いウイルスで、免疫のないワンちゃんが感染すると重症化します。
症状は、激しい下痢や血便、嘔吐などの消化器症状が特徴で、重症化すると脱水や播種性血管内凝固を引き起こし、死に至ることもあります。
また白血球減少により免疫機能が弱り二次感染を引き起こしやすくなり、生後2~9週齢の子犬では心筋炎を起こすこともあります。
治療は、症状に応じた対症療法を行います。
ワクチンで予防できる病気です。

感染性の疾患3・犬回虫症

犬回虫という細長い寄生虫によって引き起こされる病気を犬回虫症といいます。
免疫機能が発達した成犬では症状が現われないことが多く、6か月未満の子犬や免疫機能の弱った犬では症状が強く現れます。
症状は、食欲不振、嘔吐、下痢、腹痛、腹部膨満、子犬の発育不良、体重減少、貧血です。
嘔吐物や下痢便に、回虫が含まれることもあります。
また回虫が肺に移動し肺炎を引き起こすと、2~3日で死に至ることもあります。
治療は、駆虫薬の投与と、症状に応じて対症療法を行います。
定期的に糞便検査を行い、感染の有無を確認すると良いでしょう。

感染性の疾患4・胃腸炎

犬の胃腸炎とは、何らかの原因で胃や腸に炎症が起こり、嘔吐や下痢が引き起こされることです。
急性と慢性に分けられます。
原因として、急性の場合は、異物の誤飲、感染症、寄生虫、薬剤による中毒、食べ過ぎが挙げられます。
慢性の場合は、胃腸の消化機能の低下、ストレス、アレルギー、遺伝、尿毒症や胃ガンが悪化した場合などが挙げられます。
治療は、直接の原因を究明し、それに対する治療を行わなければなりません。
また、症状に応じて対症療法を行います。

感染が原因で嘔吐する時の対策

感染症が原因で嘔吐する場合は、まず原因の究明する必要があります。
嘔吐し元気がない場合は、速やかに獣医師の診断を受けるべきです。
寄生虫の場合は、糞便検査で原因が分かることが多く、ウイルスの場合は、血液検査など様々な検査を総合して診断します。
寄生虫では、駆虫薬を投与することで対応できますが、ウイルスではウイルス自体をやっつける薬はないため、あくまで症状に応じた対症療法を行うことになります。
また、嘔吐物や便にはウイルスや寄生虫が含まれていますので、同居犬がいる場合は隔離し、感染を広げないことが重要となります。

嘔吐の原因8・ホルモン系の異常

ホルモンの異常によって引き起こされる嘔吐には、糖尿病、膵炎、子宮蓄膿症、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症などがあります。
これらは、臨床症状の他に血液検査やエコー検査にて診断します。
ホルモンの異常は遺伝性のものもあり、病気によって好発犬種も異なります。
例えば、糖尿病ではミニチュア・シュナウザーやプードル、ビーグルなどが好発犬種であり、甲状腺機能低下症では、アイリッシュセッター、ゴールデンレトリーバー、ドーベルマン、ミニチュアピンシャーが好発犬種です。

ホルモン系の疾患1・糖尿病

糖尿病は、血糖値を下げる働きをするインスリンの分泌が少なくなり、血液中の糖が異常に多くなり、結果として尿に糖がでていく状態です。
症状は、多飲多尿、食べるけど痩せている、被毛粗剛、よく寝る、嘔吐下痢などです。
進行すると、白内障、肝臓疾患、皮膚病、糖尿病性ケトアシドーシスなどが起こり、治療しないと死に至ります。
治療は、インスリン投与、食事療法、運動療法があります。
食事療法では、急に血糖が上昇しないよう、食事の量や質を十分に考慮する必要があります。

ホルモン系の疾患2・膵炎

膵臓は、消化液である膵液を分泌したり、血糖値を調整するホルモンを分泌します。
膵炎は、何らかの原因で膵液の分泌機能が高まり、自分の膵臓自体を消化してしまうことで膵臓が障害を受けた結果起こります。
急性と慢性に分けられます。
症状は、急な食欲不振と嘔吐下痢、激しい腹痛です。
症状が進行すると黄疸が起こったり、腎不全や糖尿病などの合併症を引き起こすこともあります。
重篤な場合は死に至る危険性もあるため、早期に治療を開始することが重要となります。
治療法は、嘔吐がひどい場合は絶食をして輸液を行います。
場合によって痛み止めや嘔吐を抑制する薬の投与を行い、回復を促すために、早めに栄養摂取を再開します。
口からの食事が難しい場合は、腸にチューブを設置して栄養を摂らせることもあります。

ホルモン系の疾患3・子宮蓄膿症

子宮蓄膿症は、避妊手術を受けていない犬で中高齢になると発症することが多い病気です。
また、発情出血後2ヶ月くらいでの発症が目立ちます。
子宮蓄膿症は、子宮内で細菌感染が起こり膿が溜まってしまい、早急に治療しなければ命を落とす危険性があります。
症状は、食欲低下、多飲多尿、嘔吐、お腹がぽっこりする、食欲がないのに体重が増える、陰部から膿や血が出るなどです。
治療は、子宮摘出手術が一般的です。
避妊手術をすることで予防できます。
手術は身体への負担やリスクを伴いますので、健康で免疫力の高い若いうちに避妊手術を受けておくことをおすすめします。

ホルモン系の異常で嘔吐する時の対策

ホルモンの異常で嘔吐する場合は、何が主原因なのかはっきりさせ、その原因に対する治療をすることが重要となります。
嘔吐自体も、特に幼犬ではすぐに脱水を起こしてしまい命にかかわる危険性がありますので、嘔吐をして飲水ができない場合は、早期に獣医師に相談を行うべきです。
また、ホルモン系の異常の場合、放っておくと症状は進行するばかりで良くなることはありませんし、急に重症化する場合もあり、大変危険です。
また、継続した治療が必要になることが多く、家での食事療法や運動療法を行う場合もあります。犬種によって、なりやすい病気がありますので、犬を飼う前に調べておくと良いでしょう。

嘔吐の原因9・誤食(または誤飲)

犬が誤食または誤飲しやすいものには、以下のようなものがあります。
おもちゃ、トイレシート、ジョイントマット、靴下などは、小さくなくても嚙みちぎって飲み込んでしまうことがあります。
ビニールやペットボトルの蓋、ゴム、ボタンなど小さめなものも、好奇心旺盛な子犬は謝って飲み込んでしまう可能性があります。
これらが詰まると、窒息や腸閉塞を起こす可能性があります。
また、電池は内臓にダメージを与え、特にボタン電池は消化管に穴を開けてしまいます。
更に人間の薬やたばこ、他に犬が食べてはいけないものを口にすると中毒を起こす危険性があります。
このように、誤食した場合、飲みこんだものによっては早急な処置が必要になる場合があります。

誤飲・誤食の症状1・激しい嘔吐

誤食の症状として、激しい嘔吐があります。
何かが詰まった場合には何度も吐き出そうとする誤動作を見せることがあります。
プラスチック片などが嘔吐物に混ざっていれば、誤食した証拠であり、まだ体内に異物が残っている可能性が多いにあります。
薬やたばこ、他に玉ねぎなどを誤食して中毒を引き起こした場合は、何度も嘔吐し、水をがぶ飲みします。
また泡状の嘔吐物を吐くこともあります。
中毒の場合は神経症状を伴うこともあり、早急な処置が必要となります。
嘔吐の回数、嘔吐物の色、何か混ざっていないかなど、注意深く観察してください。

誤飲・誤食の症状2・激しい下痢

誤食の症状として激しい下痢を引き起こすのは、腸閉塞に陥った場合です。
腸閉塞では、激しい嘔吐や下痢、腹痛などがあり、命の危険を伴います。
小さな異物であっても消化管内にあり続けると、時間の経過とともにそこに飲み込んだ毛などが絡まり、あるとき消化管を閉塞してしまうこともあります。
またひも状の異物は腸重積や腸捻転を引き起こし、すぐに状態が悪くなるため、早急な処置が必要となります。
とがった異物が消化管を傷つけた結果、下痢が起こることもあります。

誤飲・誤食の症状3・痙攣

誤食の症状として、痙攣があります。
激しい嘔吐や下痢に加え痙攣が起こった場合には中毒によるものである可能性が高いです。
中毒は、人の薬や農薬、ゴキブリ駆虫薬、また犬が食べてはいけない玉ねぎなどのネギ類、ブドウ、チョコレートなどで起こります。
痙攣は数分程度でおさまりますが、中毒の場合はとにかく早急な対応が必要となります。
痙攣しているときには、犬に触ってはいけません。
周りにぶつからないようクッション等で囲んであげると良いでしょう。

誤飲・誤食の症状4・流延

誤食の症状として、流涎が起こることはよくあります。
流涎とは、よだれを垂らすことです。
異物を食べてしまったことにより、口腔内がけがをしてしまい、よだれが多量にでることがあります。
また、有機リン中毒では、アセチルコリンという神経伝達物質の分解が妨げられることで唾液の分泌が盛んになり、その結果流涎が起こります。
口の周囲を搔いたりよだれに血が混ざる場合は、異物を誤食したことによる口腔内の外傷を疑い、痙攣を伴う場合は有機リン中毒を疑いましょう。

誤飲・誤食で嘔吐する時の対策

誤飲・誤食で嘔吐する場合の対策は、まず犬に誤飲や誤食をさせないよう、飼い主が十分に気を付ける必要があります。
特に好奇心旺盛な幼犬は、何でも口にくわえたがりますし、歯の生え代わり時期で歯が痒いと、必要以上に物を噛んでしまいます。
室内犬の場合は家の中を片付け、もし何か飲みこんでしまった場合でも、何を飲みこんだかすぐに検討がつく状態にする必要があります。
また、中毒は早急な処置をしないと命を落とす危険があります。
犬が食べてはいけない玉ねぎやぶどう、チョコレートは絶対に与えてはいけませんし、犬が盗食しないよう絶対に届かない場所に置く必要があります。
散歩のときは、農薬やたばこの吸い殻を誤食する危険性があります。
草むらに長時間いて何かを食べる仕草をしている場合は要注意です。

嘔吐の原因10・草を食べる

犬は散歩中に草を食べることがありますが、その理由として、胸やけや食べすぎ、栄養不足、寄生虫によるものが考えられます。
他にも、ストレスやただの遊びの場合もあります。
草を食べること自体はそれほど悪いことではないのですが、近年は草むらに除草剤が撒かれていることがあり、薬がついた草を摂取することで起こる中毒の方が気を付けなければなりません。
草を食べたことで嘔吐が誘発されることがありますが、一度嘔吐した程度であとは元気で食欲があれば問題はありません。
しかし中毒の場合は嘔吐に伴い痙攣など明らかに状態がおかしくなります。
この場合は速やかに動物病院へ連れていく必要があります。

草を食べる理由1・胸やけ、食べ過ぎ

草を食べる理由として、胸やけや食べ過ぎによりお腹が気持ち悪いことを解消するために、本能的に草を食べることがあります。
この場合は、嘔吐したあとはケロッとしていて元気ですので、あまり気にしなくても大丈夫です。
嘔吐物には、ドッグフードや草が混ざっていることが多いです。
しかし、何回も吐く場合は、体調が改善されていない証拠ですし、ただの食べ過ぎによるものだけではないと推測されます。
この場合は速やかに獣医師に相談する必要があります。

草を食べる理由2・栄養不足

草を食べる理由として、栄養不足の可能性があります。
草を食べることによって本能的にビタミンやミネラルを摂ろうとしているのです。
この場合は、いつも与えているペットフードを見直してみましょう。
ホームセンターで売っている大容量で格安のものの中には、栄養の偏りがあるものがあります。
総合栄養食と記載されたドッグフードを選びましょう。
また、年齢や体格によって、栄養要求量は大きく異なりますので、個々の犬にあった量を与えるようにすることも重要です。

草を食べる理由3・寄生虫

消化管の中に寄生虫が居る場合、草を食べる場合があります。
具体的には、犬回虫、犬小回虫、犬鉤虫、犬条虫、コクシジウム、ジアルジア、トリコモナスなどが原因となります。
これらは免疫力のある成犬では目立った症状は見られませんが、感染犬の嘔吐物や糞便が新たな感染源になりますので、しっかり駆虫する必要があります。
寄生虫症は糞便検査にて寄生虫の有無を調べます。
同居犬がいる場合等は、感染を広げないよう早めの対策が必要となります。

草を食べて嘔吐する時の対策

草を食べること自体は悪くはありませんが、草を食べて嘔吐した場合は、嘔吐後の犬の様子をしっかりと観察することが重要となります。
一度吐いてその後は元気であれば問題ありません。
食べ過ぎや栄養不足の可能性を考え、ドッグフードの量や質を見直してみましょう。
また、嘔吐物や糞便を確認し、異常が見られる場合は、獣医師に相談しましょう。
何度も吐いて明らかに状態がおかしい場合は、中毒を起こしている可能性があります。
農薬が草に付着していた可能性もありますし、犬が食べたら中毒を起こす植物を摂取した可能性もあります。
中毒の場合は、速やかに獣医師に処置してもらいましょう。

嘔吐の原因11・乗り物酔い

人間と同じように、犬も乗り物酔いをして吐いてしまうことがあります。
車に乗せた後で犬が吐いたという場合であれば、三半規管がバランスを保てずに乗り物酔いの症状が出ている可能性が高いです。
また車酔いした場合、いきなり吐くのではなく、最初に口呼吸をしたり落ち着かなくなったりなどの前兆があります。
その後よだれが多く出るなどの症状が出た後で、最終的に気持ち悪くなって嘔吐もしくは下痢などの症状が出る場合も見られます。

乗り物酔いが原因で嘔吐する時の対策

犬が乗り物酔いをしてしまった場合、基本的な対策は人間の場合と同じです。
例えば外気を吸わせたり、車から降りたりして休ませることで、回復するのを待つのが基本です。
また車に乗せるたびに車酔いの症状が出るという場合には、犬用の酔い止め薬を使うのも1つの手です。
車酔いをしたときに、乗り物酔い対策になるツボを刺激するという方法もあります。
頻繁に車に乗せて移動する可能性がある場合には、短時間ずつ車に乗せる習慣を作って、少しずつ鳴らしていくことも大切です。

嘔吐の原因12・ワクチンの副作用

狂犬病の予防注射や混合ワクチンなど、犬を飼う場合は毎年何らかのワクチンを打ってもらう必要があります。
混合ワクチンは子犬のときに3回摂取して終わりの場合もありますが、狂犬病のワクチンは、すべての犬が毎年1回打つことになっています。
そしてワクチンを打つときに注意が必要となるのが、ワクチンの副作用で犬が吐いてしまう場合もあるという点です。
副作用での嘔吐の場合、ワクチンを打った後のタイミングで症状が出るため、原因がわかりやすいという特徴があげられます。

ワクチンの副作用はいつごろ出る?

ワクチンの副作用が原因で犬が嘔吐する場合、どのようなタイミングで症状が出るのでしょうか。
基本的には、ワクチンを接種してから数時間以内には嘔吐などの副作用の症状が出ます。
ただし副作用で吐いたといっても、1~2回少し吐いただけでほかに症状が出ていない場合であれば、深く気にする必要はありません。
獣医さんに相談した場合でも、少し吐いただけなら自宅での経過観察で問題ないと言われる場合が多いでしょう。
ただし吐いた後に元気がないという場合には、すぐに動物病院へ連れて行って相談することが大切です。

副作用の症状1(重篤な症状)・呼吸困難、チアノーゼ、痙攣など

犬のワクチンにおける副作用で、特に注意が必要なのが打ってか1時間以内に症状が出る場合も見られるチアノーゼです。
チアノーゼでは、口の粘膜の色が真っ白になるので、見た目にも判断がしやすい症状です。
また呼吸困難や痙攣を起こしているという場合も、早めに対処してもらわなければ、命に関わるかもしれません。
症状が出ないか心配な場合、午前中にワクチンを打ってもらって、午後に異変が出てもすぐに動物病院へ行きやすい環境を整えておくようにしましょう。

副作用の症状2(数時間後に起こる症状)・発疹、かゆみ、顔や目の腫れなど

命に関わるリスクは低い物の、注意が必要な副作用の症状が発疹やかゆみなどです。
発疹やかゆみ、また顔や目の腫れなどの症状は、ワクチンを接種してから数時間後に出る場合があります。
顔の腫れなどの症状が出たとしても、嘔吐などの副作用を伴わない場合には、基本的には自宅で経過観察をするケースが多くなっています。
副作用が出た場合に備えて、どのような症状が出たら動物病院へ連れて行けばいいのか、ワクチンを打ってもらう際に獣医さんに確認しておくことを忘れないようにしましょう。

ワクチンの副作用が原因で嘔吐する時の対策

ワクチンの副作用が原因で犬が吐いてしまう場合に備えて、ワクチンを接種した後は、なるべく犬の様子を見守るようにしましょう。
動物病院へ連れていくのは仕事が休みの日や時間に余裕があるタイミングを選ぶことで、ワクチン接種後の犬の様子を観察しやすくなります。
また何らかの副作用が出た場合に備えて、異変があったらすぐに動物病院へ行けるタイミングを選ぶことが大切です。
動物病院の診察時間が午前中のみなどの場合には、午後になって異変が出ても相談しにくくなってしまう場合もあります。
比較的動物病院が空いている日にちや早めの時間帯に受診することで、変化があったときでも動物病院の診察時間内に対処してもらいやすくなります。

犬が吐いた後の食事はどうする?水や食事のタイミングや量

犬 ドッグフード 吐く

犬が吐いた後に食事や水分を与えても大丈夫?

飼い犬が突然吐いてしまったらびっくりしますよね。
びっくりしますが、飼い犬が嘔吐した時には冷静に対応しなくてはいけません。
そもそも、犬が嘔吐するのはなぜでしょうか。
原因はさまざまあります。
ごはんの食べ過ぎ、水分の取りすぎ、空腹すぎるとき、変なものを拾い食いしてしまったとき、車酔いなどが多いようです。
人間と同じで犬も嘔吐することによってスッキリすることが多く、その後は元気に過ごすことが多いです。
しかし定期的に嘔吐を繰り返したり、元気がない場合には、重大な病気が隠れている可能性があります。
犬が吐いたあとの水やごはんを上げるタイミングですが、基本的に元気な場合は嘔吐後間をあけて2~3時間経ってから水や食事を与えるようにしましょう。
吐いたあとには絶食させて胃を休ませてあげましょう。

普段の様子と変らないことを確認しましょう

犬が吐いた後には普段と変わったところがないかを確認しましょう。
吐いた後、普段と変わらない様子であったら、食べ過ぎや水の飲みすぎ、空腹などの場合が多いですが、一度の嘔吐だけでなく、南海も繰り返しの嘔吐をしている場合、胃腸などの消化器系の病気が疑われるほか、異物を誤って飲み込んでしまっていたり、毒物を食べてしまったためによる中毒などの疑いがあります。
また、嘔吐物から便のにおいがした場合は腸閉塞など腸に問題がある可能性があります。
犬が嘔吐した後にぐったりしていて動かなかったり元気がない場合には、胃拡張や胃捻転症候群など、緊急性が高い可能性があります。
様子がおかしい場合にはかかりつけの動物病院を受診するようにしましょう。

嘔吐後は2~3時間は空けましょう

嘔吐後のご飯や水を与えるのは最低2~3時間空けてください。
できるだけ嘔吐直後は、胃がごはんや水を受け付けない状態になっており何も与えずに胃を休ませてあげるのがよいでしょう。
嘔吐後は絶食・絶水が基本となっています。
脱水症状に気をつけなくてはいけませんが、できるだけ半日〜1日ほどごはんや水は与えずに様子をみてあげてください。
犬が喉の渇きを訴える場合は、氷を数個与えても良いでしょう。
胃がきちんと休めていないときに再度ごはんや水を与えてしまうと再び嘔吐や下痢をしてしまうことがあります。
また、嘔吐後のご飯は消化しやすいものを少量ずつ与えて犬の様子をみてみましょう。
その時に様子がおかしく再度嘔吐してしまう場合には動物病院を受診するようにしましょう。

酷い嘔吐の場合は24時間の絶食・半日の絶飲

ひどい嘔吐の場合には24時間の絶食や半日の絶飲が必要です。
元気な成犬の場合は24時間の絶食をさせて胃腸を落ち着かせてあげましょう。
また、体力の落ちているシニアの犬や元気がない場合には12時間の絶食で様子をみておきましょう。
そうして胃腸を落ち着かせて、嘔吐の回数が減ってきたら、消化のよい食事をいつもの半分くらいにして、数回に分けて与え、犬の様子を見てください。
もし、絶食を行っても嘔吐が止まらない場合は、早急に動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
嘔吐が何回も続くと、水分が多く体外へ出て脱水症状を起こします。
そして体力が消耗します。
突然の病状の悪化で急激な血圧低下を招き、ショック症状が起こることもあります。
嘔吐をしていて元気がなくぐったりしている場合は、早急に原因を突き止め、病院で治療を行うことが大切になります。

判断に迷う時はかかりつけ医に相談しましょう

犬の嘔吐の原因がただの食べ過ぎや飲みすぎ、空腹でありそうな場合は2~3時間の断食をさせてみて胃腸を休ませることで様子をみてください。
多くの場合が回復します。
しかし下痢や嘔吐、血便などの症状がありぐったりとして元気がない場合にはかかりつけの動物病院に相談しましょう。
膵炎、胃腸炎、腸ねん転や食中毒、感染病のおそれがあります。
また、何も原因がわからないのに嘔吐を繰り返したり、下痢などをしている時にはストレスなども関係があります。
そのような場合も動物病院に相談して原因を突き止めてあげましょう。
また、食べ過ぎ、飲みすぎのような気がするけど、飼い主さんだけで判断できないときにはかかりつけの病院で相談して犬が健康で過ごせるように心がけてくださいね。

犬の嘔吐で受診する時の注意点

犬 ドッグフード 吐く

獣医に伝えること1・何時ころ吐いたのか

犬は猫とは違って、体を舐めてきれいにする習慣がないので、嘔吐をすると不安になる飼い主さんが多いです。
胃腸炎や大腸炎、犬ジステンパー感染症などの病気の可能性があるため、早めに動物病院に連れていき、獣医師の診察を受けることが大事です。
獣医師に病気の診断をしてもらう必要があるので、嘔吐をした時間を伝えるようにしましょう。
犬は早食い、食べすぎの時に嘔吐をすることがありますが、吐いた後でも比較的元気な場合は問題ないことが多いです。
早食い、食べすぎの場合は、あまり心配がないケースが多いですが、嘔吐を繰り返すと胃酸や胆汁の影響で食道などの臓器に負担が掛かるので、食生活、生活習慣の改善が必要になります。
獣医師には吐いてから、どれぐらいの時間を経過しているか正確に伝えましょう。

獣医に伝えること2・何回くらい吐いたのか

犬の嘔吐はあまり心配がないケースもありますが、何度も吐いている。
吐いた後も苦しそうにしているなどは、病気が隠れている可能性があります。
胃腸炎や大腸炎、胃痙攣などの病気の可能性があるため、病気を早期発見、治療を行うために獣医師に伝えなければならないことを知っておきましょう。
獣医師には何回嘔吐をしたか、きちんと伝えるようにすることが大事です。
動物病院を受診するまでの間に、何度吐いたのかメモなどに記入をしておくと良いでしょう。
吐いた回数はもちろんですが、嘔吐物の色や形状などもきちんと伝えることが大事です。
動物病院は最先端の設備を導入しており、精密な検査をしてくれますが、獣医師に症状をきちんと伝えることで病気の診断が付けやすくなります。

獣医に伝えること3・吐いたときの間隔

犬は猫とは違って、頻繁に嘔吐をする動物ではないので、繰り返し嘔吐をしている場合は、病気の可能性があります。
動物病院の獣医師は最新の医療機器を使って、精密検査を行いますが、飼い主がきちんと症状を伝えることで病気の診断が付きやすくなります。
嘔吐をした時は吐いた回数はもちろんですが、吐く時の間隔がどれぐらい経っているか、きちんとメモなどに記録をしておきましょう。
吐く時の間隔がどれぐらいなのかでも、病気の診断を付けやすくなります。
犬ジステンパー感染症などのウィルス性の病気は、放置をしておくと症状が悪化したり、最悪の場合は命を落とすことがあるので、早めに受診させることが大事です。
吐く時の間隔がどれぐらいなのか、必ず伝えるようにしましょう。

獣医に伝えること4・何をして吐いたのか

いつもと同じドッグフードを与えているのに、犬が嘔吐をしてしまうと不安になる飼い主さんが多いです。
早食い、食べすぎをした時に、未消化の食べ物を吐いた時はあまり心配ないことが多いですが、念のために動物病院で診察をしてもらうことが大事です。
嘔吐を繰り返したり、下痢や血便などの別の症状が出ている場合は、重篤な病気が隠れている可能性があるので、放置をしておくと取り返しがつかなくなることがあります。
どんな状況で嘔吐をしたのか、嘔吐物の色や形状などもきちんと伝えるようにしましょう。
嘔吐物の色や形状に異常が見られる場合は、紙おむつに取っておいたり、写真を撮っておくのをお勧めします。
動物病院の獣医師は嘔吐物の形状や色などで、病気の診断をすることが多いです。
どんな状況で嘔吐をしたのか、きちんと伝えることが大事です。

獣医に伝えること5・吐いた後の様子(普段の様子との違い)

犬が嘔吐をした時は、あまり心配がないケースもありますが、普段とは違った症状が出ている場合は、早めに動物病院を受診させることが大事です。
嘔吐以外に下痢や血便、痙攣、意識混濁などの症状が見られる場合は、放置をしておくと症状が悪化してしまい、最悪の場合は命を脅かす可能性があります。
何度も嘔吐を繰り返したり、吐いた後は元気がなく、ぐったりとしている場合は病気が隠れている可能性が高いです。
嘔吐物は透明の時は、命を脅かすことは少ないですが、鮮やかな血、赤黒い場合は内臓から出血をしている可能性があるので、紙おむつに取っておいたり、スマートフォンで写真撮影をしておきましょう。
嘔吐物が未消化でそのまま出ている場合は、あまり心配がないケースが多いです。

獣医に伝えること6・嘔吐物の色

犬の嘔吐物の色は、病気を診断する上で大変重要なので、動物病院の獣医師に必ず伝えるようにしましょう。
吐いた物がピンク色の場合は、口腔内などから出血をしている可能性があります。
吐いたものが赤黒い、鮮やかな赤の場合は胃腸からの出血の可能性があるので、放置をせずに必ず動物病院に連れていくようにしましょう。
大腸炎やがんなどの病気の可能性があるので、早めに受診させることが大事です。
犬の嘔吐物が黄色、緑色の場合は、胃酸や胆汁などの色の可能性が高いので、空腹嘔吐をしている可能性があります。
嘔吐物が透明の場合は、逆流性食道炎、ストレス、胃酸過多などが原因のことが多いです。
犬の嘔吐物は紙おむつに取っておく、スマートフォンの写真を撮影しておくと良いでしょう。

獣医に伝えること7・嘔吐物の形状(未消化、液体、泡など)

犬の嘔吐物は、未消化の食べ物がそのまま出てきたり、液状だったり、泡のことがあります。
犬の嘔吐物がどんな形状だったのか、動物病院の獣医師にきちんと伝えるようにしましょう。
黄色い液状の場合は、胆汁や胃酸などが出ている可能性があるので、空腹嘔吐の可能性があります。
未消化の食べ物がそのまま出ている場合は、早食いや食べすぎのことが多いですが、繰り返し嘔吐をしていると胃酸や胆汁の影響で食道や歯などに悪影響が出てしまうことが少なくありません。
泡のような形状の場合は、消化器系の病気が隠れている可能性があるので、放置をせずに動物病院に連れていくことが大事です。
犬の嘔吐物はスマートフォンで写真撮影をしたり、紙おむつなどに取っておくと良いでしょう。

獣医に伝えること8・嘔吐の他に症状があるか

大腸炎や胃腸炎、ウィルス性疾患などの場合は、嘔吐以外にも他の症状が見られることが多いです。
嘔吐以外に、下痢や血便、痙攣などの症状が出ている場合は、動物病院の獣医師に伝えることが大事です。
下痢や血便、痙攣、意識混濁などの症状が出ている場合は、重篤な病気が隠れている可能性があります。
下痢や血便をしている時は紙おむつに取っておくことで、獣医師が検便をしたり、視診などをして病気の診断が付きやすくなります。
痙攣や意識混濁などの症状が出ている場合は、緊急の治療や処置が必要になることが多いので、飼い主がきちんと伝えることが大事です。
犬の嘔吐は、命を脅かす病気の可能性があるので、正確に他の症状を獣医師に伝えるようにしましょう。

嘔吐物や下痢便はおむつに取る・写真に取るなどすると良い

犬の嘔吐物は、消化されずそのままの状態で食べ物が出てきたり、液状、泡などの場合があります。
動物病院の獣医師には、嘔吐物の形状を伝えることが大事ですが、紙おむつなどに取っておいたり、スマートフォンで写真を撮っておくのがお勧めです。
獣医師に紙おむつに取ってある嘔吐物を見てもらったり、スマートフォンの写真を見てもらうことで、病気の診断が付きやすくなります。
犬が嘔吐をする時は、下痢や血便などの他の症状が出ることが多いので、紙おむつに便を取っておくことが大事です。
スマートフォンで便の写真を撮っておくことで、消化器系の疾患なのか、ウィルス性の病気なのか診断が付きやすくなります。
未消化の食べ物がそのまま出ている場合は、早食い、食べすぎのことが多いです。

犬がドッグフードを吐く理由と対策まとめ

犬は猫とは違って集団で生活をする動物なので、他の犬に食べ物を取られないように、早食いをすることがあります。
1匹だけで飼育をしている場合でも、犬の習性で早食い、食べすぎをしやすいです。
粒の大きいドライフードは、丸飲みをしやすい形状になっているため、早食い、食べすぎをすると嘔吐がしやすくなります。
消化吸収が良く、柔らかくて水分量の多いウェットフードを与えてあげたり、粒の小さいドライフードに変えることで嘔吐がしにくくなるので試してみると良いでしょう。
早食い、食べすぎの時の嘔吐物は、消化されずそのままの状態で出てくることが多いです。
粒の小さいドライフードは、ゆっくりと食べることができるので、早食い、食べすぎの犬に与えてあげると良いでしょう。

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