犬の去勢手術の費用、時期やデメリット。手術後の性格はおとなしくなる?

犬の去勢手術の費用について

犬 去勢手術

小型犬・中型件の去勢手術の相場/15,000~20,000円

一般的な去勢手術費用は小型犬や中型犬で15,000~20,000円と言われています。
犬の去勢手術にかかる費用は、大きさだけでなく病院によって差があります
さらに、その手術方法によっても費用は異なります。
この去勢手術、ポイントになるのは検査、麻酔などです。
小型犬から中型犬なら麻酔も効きやすく、さらに検査に手間取ることも少なめです。
さらに、去勢手術費用には薬代、保護具というような諸費用についても含まれていることがほとんどです。

大型犬の去勢手術の相場/30,000円

大型犬の去勢手術の費用は30,000円前後です。
その内訳としては、術前の検査料が10,000円〜1,5000円ほどです。
手術料には(麻酔、内服薬代、抜糸代を含む)2,0000円〜25,000円ほどかかります。
基本的に麻酔の量は、体重が重いほど増やす必要にもなり、小型犬や中型犬よりも費用が高くなる傾向です。
また、病院によってこれらを含んだ費用ではなく、一つずつを分けて請求する場合があります。
費用については事前に確認しておきましょう。

手術前に必要な検査/血液検査の項目や目的について

手術前には安全に手術が受けられる状態であるのかを検査します。
具体的には、麻酔に耐えることができるのか、内臓疾患などがないのかを検査します。
こうした検査は、血液検査やレントゲン検査、超音波検査といった医療機器を用いており、検査結果によっては、手術が難しいケースもあります。
また、血液検査の項目は病院によっては11項目〜14項目追加するケースもあります。
これは、若くて元気があっても、内臓、心臓に病気を持っている可能性があるからです。
体が麻酔に耐えられるか、それを調べる意味もあります。

手術前の血液検査は必須ではないがやっておいたほうが安心

手術は全身麻酔をかけて行われます。
ただし、老犬になれば、麻酔による体へのリスクが高くなります。
例えば、検査では肝臓や腎臓の病気についても調べるのですが、見た目が健康そのものでも、実際には負担になっている部分があれば、麻酔が効かなかったり、逆にいつまでも麻酔から覚めない、そうしたリスクもあります。
そのリスクを少しでも減らすために、手術前には血液検査します。
ただし、これは強制ではありません。
しかし、愛犬の体を思えば、受けた方が断然安心できます。

血友病について

血友病は生涯にわたる先天的な出血性疾患です。
犬だけでなく、人間にもある疾患です。
簡単に説明をすると、出血しても血が固まりにくい状態です。
出血を止めるためには血管と血小板、血液凝固因子が働きかけます。
しかし、その血を固めるための血液凝固因子が生まれつき不足している状態です。
そのため、手術中に出血するリスクがあり、去勢手術が受けられない可能性も少なからずあります。
輸血ができる、緊急事態にスムーズに対応できる動物病院に相談が必要になります。

犬の去勢手術の費用に含まれるもの/点滴・術前検査・麻酔管理・薬・保護具(エリザベスカラーなど)

大抵の動物病院では、基本プランに点滴、術前検査、麻酔管理、内服薬代、保護具などを含めた料金表示になっています。
ちなみに、動物病院によっては診察料、抜糸代などが別料金になる可能性もあります。
また、去勢手術はペット保険の補償対象外なので、こうした諸経費にお金がかかる病院よりは、すべてを含む病院がおすすめです。
中には、オプションにしているケースもあります。
麻酔の種類や効き方によって費用も異なりますから注意しましょう。

犬の去勢手術に適した時期について

犬 去勢手術

犬の去勢手術に適した時期/生後6か月~12ヵ月未満

生後6か月は、まだまだ仔犬らしさが残る可愛い盛りの時期です。
こんな小さいうちに去勢手術をするのかと疑問に思われる飼い主さんもいらっしゃいます。
しかし、去勢手術に適した時期は、生後6か月を過ぎていれば仔犬であっても受けられます
そして、小さいうちの方が去勢手術を受ける負担も愛犬にとって少なく済みます。
遅くても生後12か月を迎えるまでに完了しておきましょう。

去勢手術は麻酔とメスを使用するので、体に大きな負担となります。
それでも早期の手術が望ましいとされる理由をこの記事ではご紹介します。

犬の生殖能力が成熟する前(生後6か月~12ヵ月未満)の手術がおすすめ

生後12か月未満は生殖能力が発達段階で、まだ完全に体に馴染んでいない状態です。
仔犬の成長過程の中で、生後1年以降となるとある程度生殖能力が成熟されます
もちろん個体差があるので、一概に生後1年以内にと言い切れません。
他の目安としては、発情期を迎える前がひとつの目安です。

しかし、発情期がいつ来るかというのは予想できるものでは無く、思いの外早く発情期がくる事もあります。
そういった事情を考えると、なるべく早く去勢手術は受ける方が良いでしょう。

去勢手術が早すぎると骨・関節の発達に悪影響がある

では、なるべく早くというならば、生後3か月だっていいじゃないかというご意見もあるかもしれません。
しかし、生後6か月からというにも理由はあります。

犬の骨や関節の発達がある程度成熟するのが生後6か月ごろだとされています。
それよりも前に去勢手術を行なってしまうと、本来発達すべき所への影響が出るリスクがあります。

特に体重が2kgに満たない小型犬には注意が必要です。
生後6か月であっても、体重が2kgに満たない場合は事前に獣医に相談してし去勢手術を決めましょう。

1歳以上の犬を飼った場合は「できるだけ早く」去勢手術をしましょう

犬との出会いは様々で、保護犬を迎えた場合などは1歳をゆうに超えている場合もあります。
他にも、去勢手術を受けないまま1歳を過ぎている犬の場合、できるだけ早く去勢手術を受けましょう。

犬にとっては、せっかく成熟してきた体に慣れてきたのに、去勢手術で急にまた体のバランスが崩されるストレスは大変負担となります。

また年齢を重ねて高齢犬となると、麻酔を使用するので犬への負担が一気に大きくなります。
去勢手術に何歳までにやらなければならないという規定はありませんが、リスクを考えるとなるべく早い方が望ましいです。

去勢手術が遅いデメリット/内分泌疾患・停留睾丸・精巣疾患・前立腺疾患など

去勢手術が遅れてしまうと、その分病気にかかってしまうリスクもあります。
雄犬の場合、去勢手術はホルモン系の病気や生殖器の病気を未然に防ぐ意味合いがあります。

これらの病気は5歳以上となると一気に発症の確率があがります。
治療も簡単ではなく、日常生活に支障をきたします。

去勢手術を受けていないと、内分泌疾患、停留睾丸、精巣疾患、前立腺疾患などにかかるリスクが残ります。
防げる病気は未然に防いでおくと、愛犬との生活がより長く幸せなものとなります。

去勢手術のメリット1・生殖に関するストレスから解放される/生殖器系の疾患

犬にとって、生殖機能が備わっているのに繁殖行動が出来ないというのは、人間と比べ物にならない位ストレスを感じます。
人間の都合によって雌犬から引き離されたり、他の雄犬への威嚇行為を阻止され怒られる事で、更なるストレスを溜め込みます。
そうなってしまうと、飼い主との信頼関係にも影響を及ぼします。

また、生殖器が残っている事でその部分の病気にかかる可能性もあります。

そういったリスクを事前に回避する為にも去勢手術は大きなメリットです。
去勢手術を受ける事で、繁殖能力は低下しほぼ雌犬への興味が無くなります。
発情して暴走する事が無いので、犬にストレスがかかる機会を減らせます。
そして物理的に生殖器を取り除くので、病気にかかってしまう部分が無くなり、愛犬の健康への配慮にも繋がります。

去勢手術のメリット2・他の犬とのトラブルが回避できる(攻撃性の低下)

本来雄犬は他の雄犬を敵と認識し、時には吠える、威嚇する、噛み付くといった行動を起こす可能性を充分に備えています。
自分の犬は温厚な性格だと思っていても、発情期の雌犬と遭遇してしまうと突然攻撃的になる場合もあります。
そうなってしまうと落ち着かせるのは大変で、ストレスを発散する為に他の雄犬に喧嘩を売りに行く場合があります。
他の犬にケガをさせてしまっては大きなトラブルになります。

落ち着きがなく、飼い主の指示も通りにくくなるのも繁殖能力がしっかり備わっている雄犬の特徴です。
それらの行動も、やはり縄張りの意識と繁殖能力からくるものです。
本来繁殖機能は自然界の中では必要不可欠なものですが、お出かけ先で他の犬とのトラブルに繋がりかねません。

しかし、去勢手術を受けていると攻撃的な行動は随分と減ります。
犬にとっても他の犬を意識する必要が無いので、楽しいお出かけとなります。

去勢手術のメリット3・マーキングをしなくなる

そもそもマーキング行動の目的は、雌犬へのアピールです。
自身の存在をアピールし、子孫を残そうといる流れの一環です。

去勢手術を受ける事で、雄犬は性ホルモンが分泌されなくなります。
すると、繁殖能力が無くなり雌犬への興味が薄れてしまいます。

散歩中、去勢手術前は頻繁にマーキングをするタイプの雄犬でも、手術後にはマーキングの回数が減ったという例がほとんどです。

マーキングの回数が減ると、飼い主も歩きやすくスムーズな散歩に繋がります。
また、まめな飼い主であればマーキングした所に水をかけてらっしゃいます。
そういった手間を減らす事にも繋がります。

発情期を迎えている雌犬に遭遇しても、追いかけ回すという行動も見られなくなるので、お出かけの際にも安心です。

去勢手術のメリット4・無駄吠えが減る

去勢手術を受けると無駄吠えが減ったという例もよく耳にします。
こちらも繁殖に関する機能が低下した事による影響です。

雌犬を奪い合う為の縄張り意識が薄くなったので、他の雄犬への威嚇や無駄吠えが減ります。

本来であれば、雄犬は自分のテリトリーを大切にし、縄張り意識を色濃く持ち合わせています。
縄張りの中に見知らぬ雄犬、自分よりも強いと認識できる雄犬が現れた際に縄張りから追い出そうと吠えかかります。

去勢手術をすると性格が変わったとよく言われますが、生殖機能が低下した事により吠える必要が無くなっているのです。

飼い主にとっては無駄吠えが減る事は有難いですし、犬にとってもストレスを感じる要因が減るのでお互いにとってメリットです。

去勢手術のメリット5・望まない妊娠の防止

もちろん愛犬を野放しにしている飼い主はほとんど居ないと思います。
勝手に出歩いて、外にいた雌犬を妊娠させたという事態はあまりないでしょう。
しかし、万が一の状況も想定しておかなければなりません。

自然災害などに遭い、避難地にたくさんの犬が集まった場合、充分なスペースが確保されるとは限りません。
少し目を離した隙に繁殖してしまう事も考えられます。

ドッグランなどでも避妊手術を受けていない雌犬は遊びに来ています。
去勢手術をしていない雄犬の場合、そんな雌犬が来たら突然走り出してしまうかもしれません。

去勢手術をしておくと、そういった事態でも安心して愛犬を側においておけます。

繁殖目的で飼わない場合、よその犬に迷惑を掛けない為にも、去勢手術は必ず受けましょう

犬の去勢手術のデメリットについて

犬 去勢手術

去勢手術のデメリット1・太りやすくなる

去勢手術を受けた犬は、手術を受けていない犬と比べると、太りやすくなります
手術の前後でも同じで、手術を受ける前より、受けた後のほうが太りやすくなると言われています。
これは消費できるエネルギーが手術によって減ることが挙げられ、さらに男性ホルモンが減少することで、食欲を抑える働きが弱まるためだと考えら得ています。
去勢手術を受ける前後では、同じ内容や同じ量の食事を与えていたとしても、消費する量が減るためカロリーオーバーになってしまいます。
このため、手術後は手術前と同じ内容や同じ量の食事では肥満に繋が流ことになります。
去勢手術後は、高タンパクでありながら低脂肪で食物繊維を組み合わせるなど、低カロリーでありながら満腹感を得やすいエサなどに気をつけましょう。

去勢手術のデメリット2・ホルモン反応性尿失禁

去勢手術を受けた犬は、どうしても男性ホルモンが少なくなってしまうことから、自分の意思でコントロールすることができる外尿道括約筋が薄くなり、機能が弱くなってしまいます。
この尿道括約筋の緊張が緩んでしまうことで、睡眠中など、普段から緊張が解けるような場面では意思が及ばない尿漏れに繋がります。
この尿漏れは訓練やしつけによって治るものではなく、 ホルモン反応性尿失禁と呼ばれるものです。
ホルモン反応性尿失禁は、去勢手術を受けた犬には多く発生すると言われているほか、ホルモンが退化していく中高齢以降の中大型犬でよく見られるものです。
術後にこのような症状に困ることが増えた場合には、ホルモン剤を使って尿道括約筋を回復させる治療を行います。

去勢手術のデメリット3・麻酔のリスク(死亡リスクもある)

去勢手術は、疾患の治療のためではない全身麻酔を使うことになります。
全身麻酔を受けることは、一定のリスクを伴うことは言うまでもありません
健康な犬に対して、これを受けさせることが良いのか悩む理由の一つでもあるかもしれません。
手術を行う動物病院では、手術に耐えることができるかの全身検査を術前に行い、高い技術を持つ獣医師が慎重かつ安全に手術が行われます。
しかし、全身麻酔に伴う副反応などのリスクが全くないということはあり得ませんから、どのようなリスクを伴うものなのかをよく理解しておく必要があります。
特にブルドッグやパグなどの首が短い犬種は、麻酔後に気道が閉じて塞がる危険性が他の犬種より高いことから、手術管理が必要になります。

去勢手術のデメリット4・子孫を残すことができない

去勢手術を受けることは、望まない繁殖を防ぐことに繋がります。
脱走して迷子になってしまったり、ドッグランや屋外に放し飼いにした時に誤って交尾をしてしまうという事故を防ぐことができます。
さらに、多頭飼いをしている場合には予期せぬ妊娠を防ぐこともできます。
しかしこれは、逆を言えば、二度とその犬は子孫を残すことができないということでもあります。
去勢手術を行ってから、やっぱりこの子の子どもが欲しいと思っても、もうそれは叶いません。
また安全や望まない妊娠を防ぐことに繋がっていたとしても、子孫を残すという本能を人為的に取ってしまうことでもあります。
去勢手術を受ける時には、これらのことをよく考えて、飼い主としての責任を取れるように行動しましょう。

犬の去勢手術前の注意点/手術の時間

犬 去勢手術

去勢手術の時間/約20~30分

去勢手術を行う時は全身麻酔を使います。
手術時間は犬によって異なるものの、大きな問題が起きなければ平均で20分程度と言われており、全身麻酔を使って行う疾患に対する手術に比べると短い時間で終わることがほとんどです。
多くの動物病院では、午前中に病院に連れて行くと、夕方には連れて帰ることができます。
ただし、大きな問題がなくても、全身麻酔後の管理のため入院を勧める病院もあるようです。
犬にとっては体に負担がかかることですから、より安全な管理を選ぶと良いでしょう。

雄(オス)の場合は日帰りのクリニックが多い

全身麻酔で去勢手術を受けても、雄犬の場合は切腹して、内蔵を触っているわけではないので、入院することなく日帰りを可能にしている動物病院もあります。
日帰りで連れて帰ってきても、体調の変化などにすぐ気づけるように十分観察しましょう。
また犬は傷を自分で舐めて治そうとする習性があります。
しかし、術後の患部を舐めてしまうと、細菌感染などの危険がありますから、十分注意してください。
傷を度々舐めてしまうようであれば、エリザベスカラーを装着し、傷を舐めにくくさせるなどの対策を取りましょう。

全身麻酔による術後経過の観察のため朝~夕方まで預けるのが一般的

多くの動物病院では、朝に預かって、日中手術を行い、その日の夕方には帰宅できるようにしています。
去勢手術は全身麻酔で行うため、管理や経過観察のため、一日以上を必要とすると考える必要があります。
またその日中に家に連れて帰ることが不安であったり、連れて帰っても留守番をさせることになり、飼い主が観察できない場合などには、入院を検討したり、飼い主が観察できる日に手術日を変えるなど、術後の環境について獣医師と十分に相談しましょう。

去勢手術の当日は朝食は与えない

去勢手術を受ける当日の朝は、絶飲食を指示される場合が多くあります。
これは、全身麻酔を行った時に嘔吐をしてしまった場合、唾液や食べた物が気管に入ってしまう誤嚥を防ぐためです。
手術が朝からの場合は、前日の夜から絶飲食となる場合もあったり、脱水にならないために水は飲ませて良いという場合もあります。
いつから絶飲食をしなければならないのかは、手術を受ける前に十分確認をして、安全に手術を受けるためにこの指示は必ず守ってください。

去勢手術の前にはワクチン接種を終わらせておく

去勢前の1年程度の間にワクチンを打った状態で、手術を受けると良いとされてます。
ワクチンを打ってから手術を受けさせたいという場合には、ワクチンの免疫が付くまでの時間を鑑みる必要があり、最低でも一週間以上前の接種が必要となります。
この場合にはワクチンを打ったことによる体調の変化がないかなどの観察を十分に行う必要があります。
また術後すぐは体力が落ちていることから、ワクチンを打つことは望ましくないとされています。

幼犬の場合は狂犬病ワクチン(義務)

狂犬病は犬だけがかかる病気ではありません
人だけでなく哺乳類に感染します。
人間が狂犬病を発症すると100%死に至ると言われており、現代でも治療法はなくとても恐い病気の一つです。
このことから、日本では狂犬病予防法が定められており、犬を飼う場合には飼い主にワクチンを打つ義務が発生します。
幼犬はこのワクチンを打ったあと免疫がついて、成長の段階を見測りながら、去勢手術を受けるタイミングを決めると良いでしょう。

混合ワクチン(任意)

狂犬病の他にも、犬には人間にはかからないものや他の動物から感染するものなど、様々な感染症にかかるリスクがあります。
この感染症から守るために、混合ワクチンがあります。
一般的には、5種か8種からワクチンを選ぶことが多くなっています。
飼育環境や飼い主のライフスタイル、また一緒に飼っている動物かいるかなどによって、ワクチンの種類を選ぶと良いでしょう。
どれを選べば良いかわからない場合には、獣医師のアドバイスを受けると良いかもしれません。

犬の去勢手術後の注意点/手術後は性格が変わる?

手術後の注意点1・点滴により食欲がないことが多い

犬の繁殖を望まない時は、生後半年ぐらいを経過したら去勢手術を行う必要があります。
去勢手術は睾丸を取り除く手術ですが、男性ホルモンの影響で発情をしたり、マーキングなどの問題行動を減らす効果があります。
男性ホルモンが原因で発症する病気のリスクが下がるので、長生きをしたり、発情のストレスを軽減してあげることができるのがメリットです。
去勢手術を行う時は麻酔をしなければいけないので、当日は絶食をさせる必要があります。
手術を受けた日の夜から、ご飯を与えることはできますが、病院でのストレス、麻酔、痛みなどの影響で食欲不振になることが多いです。
無理に食べさせる必要はないので、十分な休息や睡眠を取らせてあげるようにしましょう。
メスの避妊手術に比べると体に負担が少なくなります。

ムリにたべさせなくても大丈夫

去勢手術後は、外科手術を受けたストレス、麻酔、痛みなどが原因で食欲不振になることがあります。
動物病院の獣医師は、去勢手術を行った後に痛み止めをしたり、点滴をしてくれるので数日で回復することが多いです。
去勢手術を行った当日の夜から、フードを与えることはできますが、普段よりも食欲がないと感じることがあります。
痛み止めなどを処方してくれるので、翌日には痛みが軽減しています。
翌日になると通常通り食べることが多いので、当日は無理に食べさせる必要はありません。

点滴で十分に水分が取れている

オスの去勢手術は、メスの避妊手術とは違って開腹をする必要がないため、比較的体に負担が少ないのが特徴です。
去勢手術そのものは、30分から40分程度で終わります。
去勢手術の当日は麻酔をする必要があるので、絶食させたり、直前に水を飲ませるのは控えることが大事です。
水をあまり飲んでいないと、脱水などが心配な人が少なくありません。
動物病院の獣医師は、去勢手術の後は点滴をしてくれるので水分をしっかりと補うことができます。
痛みを感じている時は、痛み止めなども処方してくれます。

手術後の注意点2・麻酔の影響により元気がないことが多い

犬は猫とは違って、数多くの種類があり、小型、中型、大型、超大型などの大きさがあります。
去勢手術を行う時は犬の体重に応じた麻酔をしなければならないので、体の大きい犬の場合は麻酔の量も多くなります。
去勢手術を行ってから、数時間は休憩をさせていますが、麻酔の影響で元気がなかったり、食欲不振になることが多いです。
去勢手術を受けた当日は、麻酔の影響で元気がなかったり、ぼーとしていることがありますが、翌日になると回復することが多くなります。

手術後の注意点3・傷口を舐めないようにする

去勢手術は、メスの避妊手術に比べると体の負担が少ないですが、いくつかの注意点があります。
去勢手術は睾丸を取り除く手術なので、傷口を舐めさせないなどの工夫が必要です。
動物病院ではエリザベスカラーを常備しているので、犬のサイズ応じた商品を首に装着させることで、傷口を舐めたり、触れたりするのを防ぐことができます。
インターネット通販の専門店でも、軽量で体に負担の少ないエリザベスカラーが揃っているので、購入をしておくと便利です。

感染症や化膿の予防

去勢手術は医療器具を使って、睾丸を取り除く手術なので化膿をしたり、感染症などの病気を予防するために消毒などを行う必要があります。
動物病院では無菌で清潔な個室で手術を行うので、衛生管理を徹底しているので安心です。
傷口が可能したり、感染症などの病気を予防するためには、傷に触れたり、舐めたりさせないようにしましょう。
動物病院では、去勢手術の後にエリザベスカラーを装着するのを推奨しています。
首に装着させることで、傷口を舐めるのを防ぐことができます。

エリザベスカラーの装着

エリザベスカラーは、襟巻のような形状になっており、首に装着させることで頭部を固定することができるため、傷口を舐めたり、触れるのを防ぐことができます。
インターネット通販の専門店では、豊富な形状や色、大きさなどが揃っているので、機能性、実用性に優れた商品を選んでおくと良いでしょう。
動物病院によっては、エリザベスカラーを置いてあるので事前に聞いておくと安心です。
軽量で体に負担の少ない商品を選んでおくと、犬も快適に過ごすことができます。

手術後の注意点4・抜糸までは散歩やお風呂は控える

去勢手術は陰嚢から睾丸を取り除く手術なので、メスを使って切開をしなければなりません。
メスの避妊手術に比べると体に負担が少ないですが、専用の極細の糸を使って縫合します。
傷口を縫合してから、1週間ぐらいで抜糸をしますが、手術後の生活には気を付ける点があります。
まだ傷が癒えていない状態なので、散歩などの運動、お風呂、シャワーなどは控えるようにしましょう。
傷口を水で濡らしてはいけないので、お風呂やシャワーは抜糸後にします。

傷口が開くのを予防する

犬の去勢手術の時間は30分から40分程度で終わりますが、陰嚢から睾丸を取り出す必要があるので、医療器具を使って切除をしなければなりません。
傷口が開くのを防ぐために、専用の極細の糸を使って縫合をしたり、化膿止め、痛み止めなどを処方する必要があります。
傷口には糸を使って縫合しないと、傷口が開いてしまうことがあるので、患部には触れさせないことが大事です。
去勢手術の後は、エリザベスカラーを装着させることで、傷口を保護することができます。

1週間ほどで抜糸するのが一般的

犬を飼育するのは初めての場合は、去勢手術後の抜糸はどれぐらいの時期にするのか、知っておきたい人が増えています。
動物病院の獣医師は、去勢手術の前に丁寧な説明をしてくれるので、不安や疑問点などがある場合は聞いておくと良いでしょう。
去勢手術後は専用の糸を使って縫合をしますが、傷口が治るのに1週間ぐらい掛かります。
動物病院の獣医師は、去勢手術をしてから1週間後ぐらいに抜糸を行っています。

手術後の注意点5・肥満

犬の繁殖を望まない時は、最適な時期に去勢手術を行うことで、マーキングや無駄吠え、発情のストレスなどを防ぐ効果があります。
男性ホルモンの分泌量が減少するので、発情のストレスは無くなりますが、メスに興味関心が無くなるので食欲が増進することがあります。
去勢手術後はホルモンバランスが崩れやすくなり、肥満気味になることが少なくありません。
肥満は生活習慣病などのリスクが上がるので、去勢犬用のドッグフード、低カロリーで栄養価の高いドッグフードに切り替えるなどの工夫が必要です。

去勢前と比べて約2倍の肥満リスクがある

去勢手術を行う前の子犬は、運動量が多く、代謝が良いので太りにくい傾向があります。
去勢手術後は男性ホルモンの分泌量が減ってしまうので、肥満リスクが2倍に上がってしまうのでその後の生活を改善することが大事です。
運動量が減ってしまったり、メスに興味、関心が乏しくなるので食欲が増進したり、代謝が下がってしまい太りやすくなります。
動物病院の獣医師は、去勢避妊後のドッグフードを推奨してくれたり、低カロリーで栄養価の高いドッグフードを販売しているので相談をしてみると良いでしょう。

ホルモンの影響で食欲旺盛になる

去勢手術は陰嚢から、睾丸を取り除く手術なので、男性ホルモンの分泌量が低下して、マーキングや無駄吠えなどの問題行動を減らすことができます。
発情のストレスから解放されたり、男性ホルモンの分泌量が減ったことが原因で、メスに関心が乏しくなり食欲が増進する傾向があります。
食べる量が増えてしまうと、肥満になってしまので糖尿病やがんなどの病気に罹りやすくなるので注意が必要です。
散歩などの運動をさせたり、低カロリーなドッグフードに切り替える必要があります。

去勢手術後は性格が大人しくなる?

元気で活溌、明朗な性格の子犬は、とても愛らしいので可愛がっている人が多いです。
去勢手術をすると性格が変わってしまうのか、心配をしている人が少なくありません。
基本的には元々の性格は変わらないですが、マーキングや無駄吠え、縄張り意識などは減ってくるのでおとなしくなったと感じることがあります。
去勢手術を行うことで、男性ホルモンの影響による問題行動を減らせるのが魅力です。
手術をする前よりも、飼育しやすくなったと感じる人が多いです。

性ホルモンによる問題行動が表れにくくなる(マーキング・無駄吠え・縄張り意識など)

去勢手術を行う前は、無駄吠えやマーキング、縄張り意識などの問題行動に悩んでいた飼い主さんが少なくありません。
問題行動は多少は残ることはありますが、去勢手術を行うことで問題行動が減って飼育がしやすくなったと感じることが多いです。
マーキングをすると臭いや汚れの原因になりますし、無駄吠えや縄張り意識などは近隣に迷惑を掛けることがあります。
犬が性成熟をしており、去勢手術が可能になったら早めに動物病院の獣医師に相談しましょう。

手術により性格が変わることはない

望まない繁殖を避けるためには、去勢手術を行うのが飼い主の基本的なマナーです。
元々の明るい性格、活発な愛らしい性格が変わらないか、不安を感じている人が少なくありません。
去勢手術をしても本来の性格や気質などは変わらないので、安心することができます。
無駄吠えやマーキング、縄張り意識などの問題行動が減るので、以前よりも扱いやすくなったと感じることが多いです。
問題行動が減ったら、飼い主さんの心身の負担を減らすことができます。
性格は変わることはないですし、獣医師はいつでも相談に乗ってくれます。

犬の去勢手術後は専用のドッグフードがおすすめ

犬 去勢手術

去勢後におすすめのドッグフード1・ロイヤルカナン/ミニステアライズド(避妊・去勢犬用)

一般的に去勢手術をした犬は、これまでより生活に必要なエネルギーが減少します。
一方で、必要なエネルギーが減少するのに、去勢後の食欲はこれまでより増進する傾向にある点には注意が必要です。
そのため、何も気にせずにこれまで通りの生活を続けてしまうと、自然と太ってしまいます。
そんな去勢後の愛犬の健康を守るために必要な適正体重を維持する工夫が詰まったドッグフードこそが、ロイヤルカナンのミニステアライズド(避妊・去勢犬用)です。
一般的なドッグフードより30%タンパク質が高めで13%脂肪が低めな設計になっており、たっぷり配合された食物繊維が腹持ちを良くしてくれるのが特徴です。
本アイテムを使えば、大切な愛犬に我慢を強いることなくカロリーコントロールができます。

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去勢後におすすめのドッグフード2・モグワン/ドッグフード(低脂肪)

ホルモンバランスが崩れる去勢後の犬は、肥満になりやすくなります。
そのため、あげるドッグフードは、脂肪や炭水化物が控えめな、いわゆる低カロリーなものが望ましいとされています。
また、小麦粉やとうもろこしなどの穀物も太りやすいので、できればグレインフリーのものをあげることが推奨されています。
そして、それら特徴をすべて満たしたドッグフードこそが、モグワンのドッグフード(低脂肪)です。
穀物不使用のグレインフリー仕様で、お肉の中では低脂肪なチキンが使われているので一般的なドッグフードと比べて低脂肪・低カロリーに仕上がっています。
さらに、カロリーをおさえつつ筋肉量を維持するのに必要な良質な動物性たんぱく質も多く含まれているところも去勢後の愛犬にぴったりな特徴です。

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去勢後におすすめのドッグフード3・ニュートロ/ナチュラルチョイス (避妊・去勢犬用)

ナチュラルチョイスは、避妊や去勢後の太りやすい愛犬を含めた悩みや犬種、ライフステージ別で商品を選べる豊富なラインナップを誇るドッグフードシリーズです。
そして、避妊・去勢犬用に限らず、本シリーズのドッグフードはいずれも、消化吸収率へのこだわりが詰まっている、という特徴があります。
どんなに栄養バランスが良い食事を摂取したとしても、消化吸収できなければそれら栄養素が体に還元されることはありません。
そこで本シリーズは、本企業が誇るノウハウを駆使することで犬の体に必要不可欠な栄養素をきちんと消化・吸収できるよう配慮された仕様になっています。
また、肉本来の旨味をそのまま閉じ込めることで、愛犬が夢中になる美味しさを届けてくれるところも本アイテムの魅力です。

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去勢後におすすめのドッグフード4・ヒルズ/サイエンスダイエット

人同様、愛犬が日々口にするものは、健康寿命や幸福度に大きな影響を与えると言われています。
その事実と真摯に向き合い、愛犬の将来を見据えて積み重ねた研究の結晶として開発されたのがヒルズのサイエンスダイエットです。
その名の通りライフサイエンスに基づいたバランスの良い栄養素が詰まった商品で、さまざまな年齢や大きさの愛犬にぴったりな商品が多数展開されています。
ドッグフード市場で売上No1を長年記録している商品でもあり、太りやすい去勢後の愛犬にぴったりな避妊・去勢後用に特化したアイテムも販売されているのが特徴です。
それぞれの用途がわかりやすく説明されているので、今この瞬間の愛犬の状態に最もあった商品を誰もが簡単に選べます。

去勢後におすすめのドッグフード5・プロマネージ/避妊・去勢している犬用

去勢後の愛犬用に開発されたプロマネージのドッグフードが、商品名そのまま「避妊・去勢している犬用」です。
食物繊維をたっぷり含んだドッグフードは特殊製法で作られており、ひと粒あたりのボリューム感が高いダイエット粒が配合されているのが特徴です。
また、ひと粒あたりのボリューム感が高いだけでなく、トータルとしても一般的な犬用のドッグフードよりカロリーについては100gあたり25kcalカット、脂肪については43%もカットされています。
さらに、肥満がちな犬にできやすい尿石の構成成分となると言われているマグネシウムやカルシウム、リンなどのミネラル量も調整されています。
そのため、去勢後の愛犬にも安心してあげられます。

犬の去勢手術/費用・時期・デメリット・手術後の性格などまとめ

犬の去勢手術にかかる費用は、体の大きさや手術を受ける病院によって異なるものの、一般的な相場は1.5~3万円ほどと言われています。
また、飼い始めた時期によって手術すべきタイミングも違ってきます。
子犬から飼っている場合生殖機能が発達する前の生後6ヶ月から1年未満の手術がおすすめです。
一方で、それ以降の1歳以上から飼い始めた場合、発情期が来る前にできるだけ早く手術を受けさせてあげましょう。
ただ、去勢すると太りやすくなるだけでなく、手術中の全身麻酔による呼吸や心不全を引き起こすリスク、さらには縫合糸によるアレルギー反応が起こるリスクなどがある点には注意が必要です。
なお、術後、極端に性格が変わることはなく、変化するのはシンプルに性ホルモンに関わる問題行動が現れにくくなる、というだけです。

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