【犬のおしりが臭い!?】オナラ・おしり・涙・目やにが匂う原因と対策

犬のおしりが臭い!?おしり・肛門腺が臭い原因と対策

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犬の肛門腺が臭い原因・分泌物が溜まっている

犬の肛門腺が臭いのは、分泌物がしっかりと排出されずに残っていることが原因です。
犬の身体にある肛門腺という部分では、強い臭いを発する分泌物が作られます。
そして、その分泌物は肛門嚢という部分に溜められます。
通常であれば、便を排泄する際に、肛門嚢に溜まっている分泌物も一緒に排出されます。
そのため、おしりが過剰に臭くなることはありません。
しかし、犬の個体によっては、排泄をしても分泌物が肛門嚢に残ってしまう場合があります。
そうすると、分泌物の臭いが周囲に漂うことになってしまいます。
もし、犬が自ら分泌物を排出することができないのであれば、飼い主が絞り出してあげなければなりません。
肛門近くにある肛門嚢に手で力を加えると、分泌物を出すことができます

小型犬は分泌物が溜まりやすい

肛門嚢に溜まっている分泌物を、犬が自ら排出する際には、おしりの筋肉を使用します。
排泄と同時におしりの筋肉に力を入れることで、肛門嚢の分泌物が押し出されて、便に混ざる形です。
つまり、犬が自ら分泌液を排出するには、おしりに十分な量の筋肉がなければなりません。
そのため、チワワやトイプードルなど、おしりの筋肉量が少ない小型犬は、分泌物を上手に排出することができない場合が多いです。
そして、肛門嚢に分泌物が過剰に溜まっている状態だと、おしりが臭くなるだけでなく、犬自身も圧迫感を感じるようになります。
そうすると、おしりを床にこすりつけるような動作をすることがあります。
そのような動作をしている場合は、自ら分泌物が出せない状態なので、飼い主が分泌物を絞り出してあげた方が良いでしょう。

老犬は分泌物が溜まりやすい

若い頃は肛門嚢に溜まっている分泌物を自ら排出できても、老犬になると、それができなくなる可能性もあります。
おしりの周りの筋肉が衰えてしまって、分泌物を押し出すだけの筋力がなくなるからです。
元々筋肉の量が少ない小型犬はもちろんのこと、中型犬や大型犬でも、老化すると分泌物を出せなくなる場合があります。
もし、老犬のおしりが臭うのであれば、早めに分泌物を搾り取ってあげた方が良いでしょう。
肛門嚢に分泌物が大量に溜まっている状態だと、肛門嚢に炎症が発生する恐れがあります。
その炎症はどの犬に起こってもおかしくはありませんが、免疫機能や代謝が衰えている老犬だと、リスクが高いです。
最悪の場合は、炎症が発展して肛門腺が裂けてしまう恐れがあるため、早めの対策が必要です。

肛門腺ってどこ?

肛門腺と肛門嚢は、犬の肛門の左右斜め下にそれぞれひとつずつあります。
時計で例えると、肛門を針の根元だとした場合、4時と8時の部分に当たります。
肛門腺と肛門嚢の距離は非常に近いですが、いずれも体内にあるため、外からでは視認できません。
そのため、分泌物を絞り出してあげる際には、しっかり位置の目星を付けることが大切です。
分泌物が溜まっている肛門嚢は、体内でも身体の表面に近いところにあります。
したがって、強い力を加えずとも、分泌物を絞り出すことは可能です。
肛門腺があると目星を付けたところを指で押すと、肛門嚢に溜まっている分泌物が肛門から出るはずです。
その際には、左右それぞれで肛門に向かって力を加えることが大切です。

肛門腺の役割は?

肛門腺は、飼い主など周囲の人間にとっては、嫌な臭いを発する器官でしかないでしょう。
しかし、本来の犬にとっては、非常に大切な役割があります。
肛門腺で作られる分泌物が放つ臭いは、犬の個体によって異なります。
そして、犬は優れた嗅覚を使用して、分泌液の臭いを嗅ぎ取り、個体を判別します。
犬が他の犬と出会った際に、おしりを嗅ぎ合う様子を目にしたことがある人もいるでしょう。
そのおしりを嗅ぎ合う動作は、肛門腺から出る分泌液で、お互いのことを判別したり、記憶したりすることが目的です。
また、犬は元々縄張りを作って、他の犬を排除する性質があります。
その縄張りをアピールする際に、肛門腺から出る分泌物を使用します。
目印になるものに、自分の臭いを付ける形です。

肛門腺絞りの方法について

犬の肛門の両脇にある肛門腺には、匂いの強い分泌液(肛門腺液)がたまってしまうことがあります
自分で出しにくい体質の子は、定期的に取り除いてあげましょう。
まずは、犬の顔を後ろ向きにしてワキに挟み、座り込まないように固定します。
2人で出来るならば、助けてもらいましょう。
しっぽを上に持って肛門にかからないようにします。
肛門腺は、4時と8時の方向にありますので、ティッシュを持った手で肛門を覆うようにして絞り出しましょう。
あまり強く絞ると痛がり、肛門絞りが嫌いになってしまうので注意が必要です。
ゆっくりとやさしく、液が出なくなるまで続けます。
その後は、肛門の周りに液がついている可能性がありますので、洗ってあげると良いでしょう。

分泌物が飛び散ることがあるのでシャンプー時に行うのがおすすめ

ご家庭で犬の肛門腺絞りをする時に気を付けたいのは、やはり匂いです。
肛門腺液は、もともとワンちゃんたちが相手を識別したり、マーキングをして縄張りを主張する時などに使うものです。
つまり、とても匂いが強いので、周りにつかないように注意をする必要があります。
ティッシュを持って、肛門にかぶせるようにして絞っても、時には分泌液が飛び散ってしまうことがあります。
お部屋の中につくのが気になるという方は、お風呂や洗面所で行いましょう。
その際はティッシュではなく指でそのまま絞り出し、同時にシャワーで綺麗に流してあげましょう。
匂いや絞り方が苦手だと感じる方は、ペットサロンでシャンプーやトリミングする際に、一緒にお願いしても問題ありません。

肛門腺絞りの頻度はどのくらい?

ご家庭で肛門腺絞りのケアをしてあげるのは、慣れるまではかなり大変かもしれません。
ですが、犬の年齢やタイプによって、2週間~月に1回は、ケアをしてあげるようにしましょう。
チワワ・トイプードルなどの小型犬は、肛門周辺の筋肉が弱いため、自分で絞り出せず、ケアの頻度は高めです。
大型犬でも、シニアになるとやはり筋肉が弱まり、また分泌液も固く出にくくなります。
高齢犬を飼っている方は、時々気を付けてあげましょう。
他にも、肥満症の子、下痢で肛門周辺が炎症を起こしている子、脂漏症の子などは、分泌液がたまりやすいと言われています。
たまっているかどうかは便の匂いに表れますので、こまめにチェックして、早めのケアをしてあげましょう

肛門腺がたまってくるとどうなる?

では、ケアを知らずに、そのままにしておくとどうなるのでしょうか?
まず、わかりやすい症状として、便の匂いがひどくなります
そのまま分泌液を放置すると、肛門腺の中で雑菌が増え始め、感染すると炎症を起こし肛門腺炎となります。
症状が進むと、ひどい場合は化膿してしまいます。
さらにそれも気づかず放置すると、肛門腺破裂を起こし、肛門のそばの皮膚が破け、そこから膿や血液がとびだしてしまうこともあります。
動物病院の治療では、分泌液を出し、化膿止めのお薬を処方します。
破裂を起こしている場合は、消毒し、ひどい場合縫わなくてはいけないこともあります。
かわいい愛犬がそんな状態になってつらい思いをする前に、必ず定期的にケアをしてあげましょう。

お尻を床にこすり付ける

肛門腺炎を疑う時に、いちばんわかりやすい症状が、おしりを床にこすりつけながら、前足でずりずりと進む動きをするということです。
愛犬がこの動きをしていると、肛門腺炎が発症している可能性があるので注意が必要です。
炎症によって、おしりに違和感がある、またはかゆみを感じているからと言われています。
まだこすりつけている程度であれば、肛門腺絞りをしっかりと行って分泌液を排出してあげるだけで、回復する可能性があります。
分泌液をきちんと検査してもらうことは忘れずに行いましょう。
おしりをこすりつける以外にも、便の匂いが変わる、何かおしりを気にするそぶりを見せるなどの、いつもと違う症状もあるはずなので、日ごろから気にしてあげましょう。

自分の尻尾を追いかけまわす

愛犬が自分のしっぽを追いかけまわしているのを見ると、「かわいいなあ。」と、嬉しくなってしまうこともあるかと思いますが、これが肛門腺炎の症状の場合もあるので、注意が必要です。
もともと犬の「尾追い」は、じゃれている場合だけでなく、ストレスや葛藤などの表れだとも言われています。
飼い主さんにかまってほしいなどの心的ストレスや、かゆみなどの違和感、痛みを紛らわせたいなどの肉体的なものが原因となっている場合もあるので、尾追いを見つけたら、注意深く観察してあげましょう。
肛門腺炎を起こすと、強いかゆみ、炎症の痛みなどを感じますので、それがストレスとなっているのでしょう。
尾追いは、他にも、皮膚炎、脳疾患、関節異常でも見られますので、ひどい場合は動物病院へ相談しましょう。

肛門を頻繁に舐める

愛犬が、おしりをなめると言うのは、特に珍しいことではないことですが、余りに頻繁に肛門をなめている、またはおしりを噛んでいるなどの症状がある時は、肛門腺炎の初期症状かもしれません。
もともとおしりをなめる行為は、単なる犬の習性で、清潔にしようとしているだけです。
またおしりが乾燥していたり、便の切れが悪い、虫に刺されただけというようなあまり心配のない理由も考えられます。
肛門腺炎の場合は、かなり頻繁になめたりかんだりするようになります。
なめる以外にも、おしりをこすりつけて歩く、便が匂う、排便時痛そう、赤くなっている、肛門の下が膨らんでいる(4時8時の方向)、おしりに血の匂いがするなどの異変が一緒に起きますので、その場合はすぐに動物病院に相談しましょう。

犬のおしりが臭い!オナラやおしりが臭い原因と対策

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犬のおしり・オナラが臭い原因1・腸内環境が悪い

犬も、人間と同じようにオナラをします。
時々するくらいなら、「かわいいなあ」で済みますが、あまりにおしりやオナラが臭ったり、回数が多いと「うちの子、大丈夫かしら?」と心配になってしまいますね。
犬のオナラは、口から吸いこんだ空気と血液中のガス、それから腸内細菌が食べ物を分解した時に出るガスが合わさったものです。
おしりやオナラの臭いは、腸内環境ととても大きな関係があるのです。
腸の働きが悪い、食べ物が合っていない、ストレス、加齢などの状態が続くと、腸内細菌のバランスが悪くなり悪玉菌が増え、オナラの臭いは強くなります。
犬種や遺伝によるものも多いですが、飼い主さんが気にしてあげられることもたくさんありますので、調べてみましょう。

対策1・乳酸菌を含むフードに切り替える

犬のオナラの臭いは、お腹の中で細菌が食べ物を分解した時に出るガスの匂いで大きく変わります。
犬のお腹の中にも、人間と同じように善玉菌と悪玉菌が、バランスを取りながら存在していることがわかっています。
ストレスなどで免疫力が下がると、悪玉菌が増えてしまいます。
悪玉菌は発がん性物質を生成するだけでなく悪臭のガスを出します。
そのため悪玉菌が増えると、おしりやオナラは臭くなるのです。
善玉菌を増やすには、犬用ヨーグルトやサプリなどを使って、フードから善玉菌(プロバイオティクス)を摂取してあげると良いでしょう。
消化器の強さは犬種の差もあるようですが、同じ犬種でも個体によって、細菌のバランスは全然違うので、自分の愛犬がどんなタイプなのか、時間をかけて把握してあげましょう

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対策2・消化の良いフードに切り替える

私たち人間でも、「肉ばっかり食べるとオナラが臭くなるよ。」というような話を聞いたことが、または体験したことがありませんか?
これは、犬でも同じということがわかっています。
消化の悪いものを食べると、腸内細菌は異常な発酵をはじめて、臭いガスを発生してしまうのです。
これは、消化の良いフードに切り替えてあげるだけで改善できることがあります。
消化の悪い食物繊維がたくさん入っている肥満犬用のフードを食べている犬や、加齢によって消化力が弱くなり、臭いガスが出てしまっている高齢犬にも、消化の良いフードは効果的です。
ですがもしオナラの臭いと共に、下痢や血便、食欲不振、体重が減るなどの症状がある時は、違う消化器疾患の可能性もあるので、すぐに動物病院を訪れましょう。

対策3・ドッグフードを見直す(動物性油脂などが使われていないかチェック)

犬のオナラの臭いは、腸内細菌が食物を分解する時に発生する、ガスの臭いが大きく関係しています。
飼い主さんは、いつものフードが、お肉ばかりに偏っていないかをチェックしてみてください。
お肉などの動物性油脂が多く含まれる食物は、分解した時に出るガスがとても臭く、オナラの臭いの原因となります。
タンパク質を肉に偏らせず、お魚を取り入れたり、野菜や炭水化物、穀物配合のフードなどをあげると良いでしょう。
穀物などから出るガスは無臭です。
いろいろなフードを取り交ぜて、与えてあげると良いでしょう。
また、ミルクなど、体に合わないフードを常食として食べていてもガスは増えますので、下痢などしていない確認しながらバランスよく与えましょう。

犬のおしり・オナラが臭い原因2・便秘

犬も人間のように、長く便秘をすることで、オナラが臭くなることがあります。
犬の便秘の原因は大きく分けると2つあります。
便が固くて排出できない場合、または腸の動きが鈍くて排出できない場合になります。
いつものフードが少し偏っていたなと心当たりがあるのであれば、すぐに改善することができますので、試してみましょう。
とはいっても、犬の便秘は、思いがけない深刻な症状を引き起こすことがありますので、「おかしいな?」と感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
タイプに寄りますが、いつものペースで出ていないのであれば、少し気にしてあげましょう。
発熱や嘔吐、お腹がパンパンになっている、元気がないなどの症状があるようであれば、急を要する場合もあるので注意が必要ですよ。

対策1・食物繊維の多いものを与える(さつまいもやカボチャなど)

犬の便秘は、人間の便秘と同じように、食べているものに食物繊維が足りないと、便の量が少ない、または便が固いという理由で起こります。
愛犬が便秘になってしまった時は、食物繊維がたくさん含まれたフードに変えてみると改善されるかもしれません。
フードの成分をチェックして、さつまいもやカボチャなどの素材がたっぷり含まれているものを選びましょう。
少し注意したいのは、食物繊維は便秘解消にはなりますが、消化の良い物とは言い難いので、消化器官が弱い子の場合は、獣医師さんと相談して、または、食物繊維を含みながらも、消化力の高いものを選ぶと良いでしょう。
一緒に綺麗なお水も用意しておき、便を固めないように十分に水分補給もさせてあげましょう。

対策2・食物繊維の多いドッグフードに切り替える(ダイエット用など)

犬の便秘を改善するフードには、食物繊維が豊富に入っているものが良いでしょう。
もちろん素材を見て判断しても良いのですが、ダイエットフードや、ローカロリーフードを選ぶのも良い選択です。
ダイエットフードなどには、満腹感を与えるために、あえて食物繊維や穀物をたくさん配合しているため、便秘の犬が食べると自然と便の量が増え、排便が促されるでしょう。
繊維を取りすぎて便が固くなりすぎないように、水分も取りながら様子を見て与えましょう。
他にも、ベジタリアンフードやハーブを取り入れたエイジングケアフード、穀物をメインとした消化器ケア療法食などを利用するのも良いでしょう。
現在は、さまざまなケアフードが販売されていますので、食物繊維を含みつつ、消化を助けてくれるフードを選びましょう。

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腸内環境や便秘の改善策を試しても効果がない時は受診をしましょう

いつもよりワンちゃんのうんちの回数が少ないと思えたり、最近コロコロしたうんちしか出ていないなど、便秘気味なワンちゃんがいるなら、まずは腸内環境を整えたり便秘解消のための手段を試してみましょう。
軽度な便秘なら、水分を取ることによって便が柔らかくなり、症状が緩和される可能性もありますから、水分をしっかりめにとります。
また、散歩をして運動をすることも腸内環境改善に繋がります。
適度に体を動かしてみましょう。
ドッグフードも食物繊維豊富なタイプへと変えてみましょう。
1日に平均で1から2回の排便をするワンちゃんにとっては、2日うんちが出ない状態は便秘です。
それが5日間ほどしても出ない場合は、腸内環境や便秘の改善が見込めていないということ、効果がない時には動物病院を受診しましょう。

犬のおしりが臭い!考えられる病気は?

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おしりが臭くなる病気1・肛門のう炎

ワンちゃんはマーキングをしますが、そのときに分泌液を出す袋をもっています
それが肛門のうという袋です。
ここが炎症してしまう状態を肛門のう炎といいます。
肛門のうは肛門の左右にあり、肛門のうから肛門に管が繋がっていて、マーキングに必要な分泌液は肛門のうにある肛門腺から分泌します。
この分泌液がたまる期間、分泌液の粘り気などはワンちゃんによって差があります。
肛門のうから出る分泌液が粘り気が強くなると、出にくくなってしまい、溜まったままです。
そこに細菌が入りこみ、肛門のう炎になりやすくなります。
お尻が臭くなるのは、この分泌液の臭いです。
肛門腺絞りが必要になり、定期的に肛門のうを絞って分泌液を押し出してあげなければなりません。

おしりが臭くなる病気2・肛門周囲腺腫

肛門から出血があるワンちゃんの場合、もしかしたらお尻が臭くなっているかもしれません。
これは肛門の周りに無数の分泌腺があることで、分泌液の臭いです。
また、肛門周囲腺腫の可能性もあります。
肛門周囲腺は肛門の周囲にある分泌腺です。
年を取ると、肛門周りが黒くなったり、ぶつぶつが出来たりします。
これは肛門周囲腺が変化してできたものです。
肛門周囲腺腫は、腫瘍化することで起こるのですが、雄性ホルモンの影響を受けているといわれ、一般的には未去勢の中高齢のオス犬によくみられるものです。
これは、薬で完治はできず、摘出手術になります。
どうしても肛門の場所に腫瘍化が見られるので、お尻を地べたに擦り付けたりします。
炎症や雑菌によって臭いが発生します。

おしりが臭くなる病気3・肛門のうアポクリン腺がん

ワンちゃんのお尻が臭く感じるなら、もしかしたら肛門のうアポクリン腺がんかもしれません。
肛門のうにはアポクリン腺という体液を分泌する細胞があるのですが、これが独特の臭いのする分泌液をためる袋になります。
お尻が臭いのはこの分泌液が溜まっているからです。
便の排泄時などに一緒に分泌液が排泄され、マーキングの役割を果たすのも肛門のうです。
この分泌液は、肛門のうの壁にあるアポクリン腺から分泌されているのですが、アポクリン腺の細胞ががん化することもあります。
それを、肛門のうアポクリン腺がんといいます。
お尻を地面にこすりつけたり、肛門周囲の一部が膨らんでいたり、肛門周囲に出血が見られたりしますから、気になる場合には動物病院を受診しましょう。

犬の涙や目が臭い!原因と対策

目や涙が臭い原因1・目やに

犬の目や涙が臭い原因が目ヤニにある場合があります。
目ヤニには新陳代謝ではがれた細胞や老廃物、ほこりなどのごみが混ざっているため、目ヤニを放置してしまうとそこから菌が繁殖してにおいが発生することがあります。
そうなるとにおいが発生して臭くなってしまうため、目ヤニが出ている時はこまめに拭いてあげるようにしましょう。
濡れたタオルで優しく拭いてあげるのが大切です。
また、においがひどい場合にはホウ酸水を作って目の周りをホウ酸水をつけたガーゼやタオルで優しく拭いてあげましょう。
ホウ酸水の作り方は精製水150mLに対して、ホウ酸3gを用意します。
精製水を60℃程度温めてからホウ酸を溶かしましょう。
冷めたら別の容器に移して犬の目の洗浄に利用しましょう。

目やにの原因1・流涙炎

流涙症とは、犬の目に涙が多く溜まってしまい過剰に涙が目から流れ出る病気です。
マルチーズなどの犬種でよく起こります。
流涙症になると、目の周りが常に濡れたようになることや、目の周りが赤茶けてしまう涙焼けという症状になること、また、目頭から涙の筋だけ涙焼けしてしまうことがあります。
アレルギーや逆まつ毛によって流涙症になることも多く、その場合には動物病院で原因となっている病気を治療する必要があります。
鼻涙管閉塞という病気で流涙症となっている場合は鼻涙管洗浄や、外科的治療が必要です。
手術は全身麻酔下で行うため犬にとっては大変な手術となります。
そこで、見た目のみで症状が軽度の場合は手術を行わない場合が多いです。

目やにの原因2・角膜炎、結膜炎

角膜炎とは、角膜になんらかの原因で炎症が起きている状態のことです。
犬の角膜炎の主な原因としては人間同様に逆まつ毛のような慢性的な刺激や自己免疫異常、感染や外傷などが挙げられます。
角膜炎になると、異常に涙が流れる、目の表面が赤くなる、目が充血する、目ヤニが出るなどの症状が現れます。
犬の結膜炎は、犬種や年齢を問わず、さまざまな要因で起こりやすい病気です。
白目の表面とまぶたの裏がわをおおう結膜に炎症が起きた状態のことをいいます。
人間同様に結膜炎になると犬も主な症状は白目が赤く充血して見えることです。
涙が出ることもあります。
健康な状態よりも目やにが増えることも多くなります。
感染性の結膜炎のほか、アレルギーやほこりゴミなどの物理的な刺激、化学物質などによる中毒症状などによってもおこることがあります。

目やにの原因3・犬ジステンバーウイルス感染症

鼻や目から犬ジステンバーウイルスが感染した場合、犬ジステンバーウイルス感染症を起こします。
感染すると3~6日で元気がなくなったり、発熱するといった症状がでます。
また、その後黄色い膿のような鼻汁、結膜炎などに伴う目ヤニ、咳、くしゃみの症状がでます。
3歳以下の若い犬がかかること致命的な病気になり、感染した動物の致死率は50%~90%と高いです。
視神経炎やブドウ膜炎になることもあります。
これらの症状が起きた場合後遺症として失明や神経症状が起こることがある怖い病気です。
予防方法ですが、ワクチン接種が有効です。
生後6~12週程で母親から抗体が失われるため感染しやすい状態になります。
この時期にワクチン接種を行い、犬ジステンパーウイルスに対する抗体をしっかりと作っておくことが大切です。

目や涙が臭い原因2・涙やけ

涙やけとは涙が出ている部分が赤茶色に変色してしまうことです。
目の下や周りの毛が変色してしまってから、なみだがいつもよりたくさん出ていることに気づく飼い主さんもたくさんいます。
涙やけになっている部分は常に涙で湿っているため、菌が繁殖しやすくにおいも発生しやすくなっています。
また、そのまま菌が繁殖して炎症が起き、皮膚炎に発展するケースもあります。
皮膚炎になってしまうと臭いだけでなくかゆみも発生してしまうこともあるため、涙やけをおこしていたら、清潔な濡れたガーゼやタオルで定期的に優しく拭いてあげましょう。
それでも臭いが気になるときには結膜炎や角膜炎などの目の病気にかかっている場合もあるため、動物病院に早めに連れて行ってあげるようにしましょう。

涙やけになりやすい犬種・短頭種

涙やけになりやすい犬種に短頭種があります。
この犬種はパグ・フレンチブルドック・シーズー・ボストンテリアなどの頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが極端に短い犬種のことです。
これらの犬種は頭の形から涙を目から鼻に流す鼻涙管が詰まることが多く、その結果涙があふれたりして涙やけになりやすい犬種といえます。
また目が出ている犬種のため、散歩やドックランなどで目を草やほこりなどで傷つけやすく結膜炎や角膜炎などの目の病気にもなりやすいため目ヤニなども出やすく涙やけを起こしやすいです。
他の犬種よりも目の周りのケアをしっかりしてあげて涙や目ヤニは濡れたガーゼやタオルで優しく拭いてあげましょう。
異常がある場合には、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

涙やけになりやすい犬種・小型犬

小型犬も涙やけを起こしやすい犬種となります。
小型犬といえばチワワやシーズー、ポメラニアン、パピオンなど目が大きく出ている犬が多いですよね。
目が大きく出ている犬種はそれだけで、目に異物が入りやすく目の病気にかかりやすいです。
そのため、涙やけを予防する際には常に目ヤニや涙を拭いてあげるなどのケアが必要になります。
小型犬で目が出ている犬種は気を付けてあげていても涙目になっていることが多く、ドックフードなどの食べ物にも気を使ってあげる必要があります。
香料や人口着色料が入っていないドックフードを選んであげましょう。
これらが入っていると食物アレルギーや腸内環境が悪化してしまい目の周りが涙目になっている場合もあります。

涙やけになりやすい犬種・毛色が薄い犬

毛の色が薄い犬は涙やけになりやすいです。
涙は本来無色透明ですが、目の周りの毛について酸化すると赤茶色く変色してしまいます。
そこで黒い毛の犬などは目立たないですが、白色や薄いクリーム色の毛の犬で目立ちます。
涙やけに効果があるドックフードやクリーナー、サプリなどを利用することによって毛の色が薄い犬種でもできてしまった涙やけを改善することもできます。
また、定期的に目の周りの目ヤニや涙を濡れたガーゼやタオルで優しく拭いてあげるなどのケアが大切です。
腸内環境を改善できるドックフードや、添加物の少ないドックフードを食べさせてあげることでアレルギー症状も改善できます。
涙やけを改善させるためには、これらの対策を行うことで早くて1か月程度で改善することもあります。

涙やけのケア1・動物病院での治療

涙やけを引き起こさないようにするためには、眼周囲を専用の洗浄液などで、こまめに拭き取りをしてあげて清潔にしておくことです。
しかし、動物病院での治療となると、まずは涙やけの原因について検査を行い、原因から病名をつけてから治療になります。
鼻涙管閉塞や眼瞼内反症などの原因がありますが、
鼻涙管閉塞はワンちゃんの涙やけの原因として、もっとも多い原因だともいわれています。
鼻涙管閉塞は、炎症により鼻涙管が詰まってしまうことで発生します。
動物病院ではワンちゃんの鼻のつけ根付近を指でマッサージしてくれたり、酷い場合にはカテーテルにより鼻涙管へ生理食塩水などを通す治療を行ってくれます。
こうした検査、治療、緩和が動物病院では行われています。

涙やけのケア2・小まめに拭き取る

涙の分泌量が多いワンちゃんもいます。
その場合には、放置してしまうと被毛の色によっては涙やけによる着色が目立ちやすくなってしまい、ワンちゃんの見た目も悪く見えてしまいます。
そうした点に困る場合には、こまめに涙を拭き取ってあげましょう。
もちろん、たんに拭き取ればいいわけでもありません。
目元の汚れを被毛へすり込んでしまわないように、老廃物を涙管へ押し戻さないように、また、目元を過剰に刺激してしまわないように注意を払いましょう。
分泌される涙には、人間の目には見えないたくさんの老廃物が含まれています。
ワンちゃんのなかには、自分で毛づくろいもするので、そうした老廃物をなめてしまう可能性もあります。
優しく、こまめに、柔らかなタオルで拭き取りましょう。

涙やけのケア3・目回りの毛のトリミング

ペットサロンでは、目の周りが変色してしまう涙やけの相談にのってくれます。
見るからに目立つ涙やけを気にされる飼い主にとっておすすめは、トリミングです。
ペットの散髪といった内容です。
トリミングは、犬種によって技術が問われます。
目の周りの毛が伸びてくる犬種もいます。
とくに、マルチーズ、シーズーのような長毛が特徴となる犬種では、毛が伸びると目にどんどん入ってしまいます。
伸びてきた毛に目ヤニが絡まりやすくもなります。
目もとのお手入れとしてトリミングしてあげるのがおすすめです。
さっぱりになり、不衛生な状態から抜け出せます。
涙やけした皮膚は、赤く炎症したり、ただれてしまうので、短くカットしてもらいましょう。

涙やけのケア4・低脂肪ドッグフード

目の周りが涙やけになっていても、そのうち治るだろうと思っている飼い主もいるでしょう。
しかし、涙やけそのものの原因を知れば、食事の改善が有効的だとわかります。
涙やけは鼻涙管閉塞や眼瞼内反症などの病気が考えられます。
特に、涙管が詰まってしまうのが原因です。
なので、詰まりを改善するためには脂肪の多いドッグフードではなく、低脂肪のドッグフードを与えましょう。
ドッグフードの中には、体に合わない成分が入っている場合もあります。
合わない成分によって涙管を詰まらせたり、涙の過剰分泌につながったりもします。
なので、今、与えているドッグフードが高カロリーのドッグフードであれば、低脂肪の成分表示のドッグフードに変えてみましょう。
だいぶ改善できるかと思います。

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